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人民公社

簡単なまとめ

中国が1950年代末〜70年代にかけて農村で採用した、生産・行政・生活を一体化した巨大な共同体。

農民は公社の一員として働き、食事・教育・福祉など生活全般を公社に頼るしくみだった。

しかし効率の低下や生活の悪化が問題となり、改革開放以降は段階的に解体された。

人民公社

「村・会社・役場・寮をひとまとめにした組織」。

  • 村:地理的には村の集まりが基礎
  • 会社:住民(農民)が共同で作業
  • 役場:行政も福祉も教育も公社が管理
  • 寮:食事は共同食堂で食べ、託児所も共同
    ただし、寝起きする住居だけは個々の住居で、寮のような集団生活とは少し異なっていた。

s-People's_commune_canteen2.jpg

(人民公社の共同食堂で食事をとる農民)

人民公社の一日の生活(イメージ)

  • 5:00〜6:00 起床・集合
    家で目覚め、出勤
    村の広場で労働チームが点呼

  • 6:00〜11:00 農作業(午前)
    チーム単位で畑へ。
    作業内容は公社が割り当てる。

  • 11:00〜12:00 共同食堂で昼食
    家に戻らず、みんなで食べる。

  • 12:00〜14:00 休憩(昼寝)
    自宅に戻って休むことが多い。

  • 14:00〜18:00 農作業(午後)
    労働点でその日の評価が決まる。

  • 18:00〜19:00 夕食(共同食堂)
    夜 会議・政治学習/家での時間
    会議や学習会などが開かれた。社会主義思想教育の場でもあった。

問題点

生産意欲・効率の低下

「頑張っても頑張らなくても成果はほぼ同じ」という平等主義で、労働点制でも個人差がつきにくく、生産意欲が下がった。

それにより生産性も伸びず、農業生産は低迷した。

無理な政策の強行

大躍進政策期には、中央の指示に合わせるため虚偽の収穫報告が横行し、深刻な飢餓につながった。

個人の生活裁量が小さい

仕事・食事・教育などが極めて統制的で、農民が自分で判断できる範囲が極めて限られた。

改革開放以降

改革開放により、人民公社は解体された。

行政と生活(農作業などの労働)は切り離され、生産責任制を導入。一部自由な市場流通を認めた。

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