【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
電気泳動法についてわかりやすく講義します。
語呂「マイDNA(マイナスに帯電、DNA)」どうしようもない語呂ですね。ふつうに、リン酸部分で電離が起こるはずだから、負に帯電すると理解した方が早いですね。
●電気泳動法は、DNAを長さによって分離する方法である。ゲルにマーカーを流してバンドの位置から分子量を推定したり、ゲルを切り抜いて特定の長さのDNAだけを得たりできる。「DNAが制限酵素(DNAを切断する酵素)できちんと切れたか」「PCR法で目的のDNA断片がきちんと増幅できたか」等、実験の進行チェックに用いることも多い。
*情けない話ですが、僕は、こんな簡単な実験でもよく失敗していました。泳動槽にバッファー(泳動槽内のpHを安定化させる溶液)を浸し、ゲルをセット、DNAを注入し、電源を入れます。DNAはゲルの中を、プラスの電極目指して動き出します。
十分な分離には数十分くらいかかるので、その間、友達とおしゃべりしたりして休憩します。そして時間を忘れ、ハッとして慌てて研究室に戻り、電気泳動装置の電源を止めると、すでにDNAはゲルを通り抜け(ゲルの中を進み、そのまま最後まで行き切ってゴールし)、泳動槽に拡散してしまっているのです。
もちろん泳動像を撮っても何も写りません。はじめからやり直しです。普通はこんなバカな失敗はしないのですが、僕はバカでした。
問題:DNAは水中で①負②正 どちらに帯電しているか。
答え:①(リン酸部分がH+を放出し負に帯電している)
問題:電気泳動において、DNAはどちらの極に進むか。①マイナス極②プラス極
答え:② 先ほどの問題で見たようにDNAは負に帯電しているので、プラス極に進む。
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