体細胞分裂を繰り返す細胞では、DNAが正確に複製される過程と、複製されたDNAが体細胞分裂により2つの細胞に均等に分配される過程が、周期的にくり返されている。この周期を、細胞周期という。

細胞周期は、細胞分裂が起こっている期間と、起こっていない期間の2つに分けられる。
それぞれの期間を、
と呼ぶ。
分裂期には、体細胞分裂が起こる。
分裂期はさらに、体細胞分裂の段階によって、
「前期→中期→後期→終期」
の4段階に分けられる。

また、細胞分裂後の細胞を、「娘細胞」と言うので、合わせて覚えておこう!
間期は上で説明したとおり、「細胞分裂が起こっていない期間」なのだが、
これは言い換えると、「細胞分裂の準備期間」とも言える。
では、細胞分裂の準備とは、具体的になんだろうか。
細胞が分裂するとき、細胞内のDNAは2つの細胞に半分ずつ分配される。
とすると、細胞分裂は繰り返し起こるので、DNAが半分ずつに減っていってしまうことになる。
そうならないように、実は細胞分裂の前に、DNAが2倍に増えるのだ(=複製)。
なので、間期はさらに、
①DNAが増える前(=G₁期)
②DNAの複製中(=S期)
③DNAが増えた後(=G₂期)
の3段階に分けられる。

細胞周期の各期間でのDNA量の変化をグラフにすると、以下のようになる。

縦軸の単位は相対値なので、DNAが1倍か、2倍か、で考えればOK◎
この図は教科書や問題集など色んな所で見かける図なので、書けるようになろう!
G、S、Mの由来はそれぞれ、
G:Gap(間)
S:Synthesis(合成)
M:Mitosis(有糸分裂)
らしい。
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