転写
転写とは
DNAのうちの遺伝子の部分の塩基配列を写し取って、 mRNA(メッセンジャーRNA)をつくること。 (RNAについて、詳しくはこのページをチェック!)
何のために行うの?
DNAからは、タンパク質をつくることができます。
まず始めに、DNAからタンパク質の設計図を作り、 それをもとにしてタンパク質をつくります。その設計図がmRNAというわけです。
つまり、転写はタンパク質の設計図をつくるために行っているということです。
(ちなみに)
DNAの2本鎖のうち、遺伝子があるのは実は1本だけなのです⋯!
しかも、1本のDNAの塩基配列のうち遺伝子となるのは、なんとたったの2~3%なのです⋯!!
遺伝子がある方のDNAを「鋳型鎖」と呼ぶので、覚えておこう!
転写の流れ
生物基礎ver
mRNAができるまでの流れはしっかりとおさえておこう!
- DNAの2本鎖の一部がほどける。
- DNAの遺伝子がある部分に、相補的なRNAのヌクレオチドがくっつく。
- RNAのヌクレオチド同士がくっついて1本鎖のRNAができる。
- mRNAになる(スプライシングという過程だが、生物基礎では覚えなくてよい)。
生物ver
以下、生物基礎では触れていないところを含めた流れです。
「生物」科目の人は、ここまで覚えておこう。
- DNAにRNAポリメラーゼがくっつくと、2本鎖がほどける。
- ほどけたDNAの鋳型鎖の塩基配列に相補的なRNAのヌクレオチドがくっつく。
- RNAのヌクレオチド同士がくっついて1本鎖のmRNA前駆体ができる。
ちなみに、mRNA前駆体はこの後「スプライシング」によって、mRNAになる。 生物選択であれば、これも覚えておこう!
タンパク質ができるまでの過程を動画で学びたい方は、
「おうち生物 20. タンパク質ができるまで」をチェック!
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