得意を伸ばす？いや、不得意を伸ばせ

どうも、フジです。

ここ最近、立て続けに受験生向けの記事を書いていたので、今回は高校1年生、2年生へ向けて。

内容はタイトルの通りです。
みなさんは、勉強を進めていくにあたって、どういう教科を伸ばすことを意識していますか？ 得意教科を伸ばすこと？ それとも、不得意な教科を伸ばすこと？

受験を戦略的に戦いたいという目的であれば、不得意な教科を伸ばすことをオススメします。

バランスが大事

受験って、複数教科の総合点で競うわけじゃないですか。ゆえに、”各教科の得点能力のバランス”が大事になってくるんですよね。

ということで、まずは、どの教科でも最低限人並みの点数は取れる…という状態を目指す、苦手な教科を作らないということを意識するのが良いかと思います。

得意教科をより伸ばす戦略の欠点

高校1年生とかだと「俺は大得意な数学で勝負するんだ！数学に勉強時間全振りだ！」みたいなことを言っている人も、思いの外少なくないんじゃないかなと思います。まあ、好きな教科や得意な教科って、勉強モチベも高いでしょうしね。個人的には、嫌いな教科・苦手教科の勉強を疎かにする言い訳にしか聞こえないこの戦略ですが…。

例えば、先ほどのセリフのように、数学が好きで得意で、数学だけで勝負しようと意気込んでいる(苦手教科は放置)としましょう。高校1年生、2年生で、死ぬ気で数学だけを頑張り続けましたと。するとその結果、高校2年生の末までの段階であれば、数学が周りよりもできるおかげで、校内か全国模試でか、もしかすると上位に食い込めることがあるかもしれません。なんだか良さげに聞こえますが、実はそうでもなくてですね。おそらくこの人は、高校3年生の1年間で”フツウ”の受験生に成り下がります。おそらくですよ。

なぜなら、得意教科1つを頑張り続けても、その教科の成長スピードはあるところを堺にガクンと下がり、そこから先、他教科の苦手をカバーしつつプラスに持っていく力がその教科から失われてしまうから。

当たり前の話なんですけどね。私も高校時代数学が得意だったんですが、東大数学を何度も解く中で「あれ、これどんなに頑張っても60点が限界だ、これ以上どんなに数学に時間を割いてもここから先の世界には踏み込めない…」って思いましたもん。これに気が付かずに、受験において、最後まで得意科目一本勝負を貫こうとすると、苦手教科をカバーしきれずに総合点で負けちゃうわけです。