こんにちは、yutoです!
今回は、早稲田の文化構想学部について紹介します。
文化を構想するっていったい何をする学部なの?と、名前を聞いてもピンと来ない人も多いと思います。
実際、僕も受験生のときは「文学部と何が違うの?」と疑問でした。
でも友人に話を聞いたり調べてみると、文構は言ってしまえば「現代に合わせた人文学部のアップデート版」みたいな存在で、めちゃくちゃ面白いんです。
文構ってどんな学部?
文化構想学部は、2007年に文学部から分かれる形で誕生した比較的新しい学部です。早稲田では「文構」と呼ばれます。
「文化」と「構想」という言葉のとおり、社会や歴史を背景に、現代の文化をどう理解し、どう未来に生かしていくかを探求していきます。
特徴はコース制。学科で区切るのではなく、学生は自分の興味に沿って6つの「論系」と呼ばれるコースを選びます。
- 表象・メディア論系(映画、アニメ、サブカル、芸術)
- 社会構築論系(現代社会、ジェンダー、歴史、国際関係)
- 文芸・ジャーナリズム論系(文学、批評、出版、文章表現)
- 文化人類学・社会学系
- 思想・哲学系
- その他、文化研究を軸とした横断的コース
「マンガやアニメを研究対象にできる」なんて聞くと驚くかもしれませんが、そこから社会や歴史を読み解くのが文構っぽいところです。
文学部との違いは?
受験生が一番気になるのがここだと思います。
文学部は伝統的で、古典文学・歴史・言語学などを専門的に深く掘り下げます。
文化構想学部は、そうした人文学の知を土台にしながらも、現代の社会問題やポップカルチャーにまで対象を広げているのが大きな違いです。
たとえば、文学部の学生が「夏目漱石を徹底的に研究する」としたら、文構の学生は「夏目漱石が現代文化に与えた影響」を探ったりします。
どちらも人文学ですが、文学部は“伝統を掘る”、文構は“伝統と現代をつなぐ”イメージです。
文構ならではの話ですが、授業後に「その映画の見方が180度変わった」とか、「マンガを学問的に語れるようになる」といった声も多いそうです。
学生の雰囲気
文構の学生はとにかく多彩。
- 文学や思想が好きで研究したい人
- マンガ・アニメ・映画などサブカル好きでそれを学びにしたい人
- 社会問題や国際関係に興味を持っている人
文学部よりも現代的で自由な雰囲気があり、自分の個性や関心をそのまま勉強につなげている印象です。
受験情報
文化構想学部の偏差値:65〜68前後(文系学部では上位の方です)
文学部とほぼ同レベルですが、問題の傾向は少し異なります。
入試方式(2026年度版・一般選抜)
- 英語(長文・論理問題)
- 国語(現代文・古文中心。融合問題もあり)
- 選択科目(世界史・日本史)
特に国語は、評論的な文章を読んで自分の論理で解答させるスタイルが多いので、思考力を試すタイプの書く力が必要です。
卒業後の進路
- マスコミ・出版・広告
- IT・メーカーなど一般企業
- 大学院進学(文化研究・社会学・文学など)
「文化研究って就職に不利じゃないの?」と思う人もいますが、実際はそうではなく、論理力・批評力・文章力が評価されて幅広い業界に進んでいます。
まとめ
文学部は、伝統的に「深く掘る」学問
文化構想学部は、伝統をベースに「現代へ広げる」学問
文構は、文学部の堅実さに比べて自由度が高く、現代的なテーマに飛び込めるのが最大の魅力です。
「好きな文化を学問にしたい」「社会を多角的に読み解きたい」という人にとっては最高の学部だと思います。
受験生のみなさんも、文学部と文構の違いを意識しながら、自分の興味に合った学びの場を選んでみてください!
それではまた!







