イギリス繁栄の時代の女王。
国内では自由主義的運動が盛んに進められた。
対外進出も積極的に行い、インドとは女王を兼任した。
イギリス女王: 1837年〜1901年
インド女王: 1877年〜1901年

19世紀「パクス=ブリタニカ」の時代のイギリスの女王です。
早くに産業革命を迎えたイギリスは銑鉄・石炭の大量生産、綿製品などによる貿易黒字で大いに発展し、「世界の工場」と呼ばれていました。
ロンドンの金融街シティは国際金融の中心となり、「世界の銀行」となります。
51年には初の万国博覧会がロンドンで開催されました。
自由主義運動も進みます。
1859年に自由党が結成され、選挙法改正によって労働者層への選挙権が認められた他、労働運動であるチャーティスト運動により労働環境の向上が図られました。
対外的には、中国・アフリカ・インドへの進出を進めます。
中国にはアヘン戦争に始まり中国分割にまで至ります。
アフリカでは縦断政策を進め、エジプトへの影響強化のために スエズ運河 をフランスから得ようとしました。
インドでは1877年に統治をになっていた東インド会社が解散し直接統治が始まり、ヴィクトリア女王はインド帝国の女王を兼任することとなりました。
問題としては、併合したものの自治獲得を求める運動が続いたアイルランドが挙げられます。
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