畑に水をやる設備。
人がじょうろで水をやるのは灌漑とは言わないが、水路などの設備を使って水やりをすることを灌漑という。
用水路、スプリンクラー、センターピボットなどの方法がある。

がほとんど。
特にセンターピボット灌漑は地下水を汲み上げて行うことが多い。
は有名。
米は、水田で水を溜めて作るので灌漑設備がほぼ必須。よほどの湿地帯でない限り、灌漑設備がついている。
綿花は、乾燥地域で栽培する場合灌漑が必須。
地下水を用いる灌漑では、地下水の過剰取水による枯渇が心配されている。
地下水は、ものによっては数万年もの長い時間をかけてつくられたもので、そう簡単に増えるものではない。
日本のように雨が多い地域なら、雨が地中にしみこんでどんどん新しい地下水が作られるのだが、乾燥地域ではそうはいかない。地下水はほとんど増えないのである。
したがって、特に乾燥地域の地下水は、汲み上げたら汲み上げた分だけどんどん減ってしまう。
米国のグレートプレーンズ、中東などで特に地下水の枯渇が心配されている。
灌漑の方法が不適切だと、土壌が塩性化して塩害が起こる(塩類集積)。
特に乾燥地域で起こることが多く、塩害が起こると植物が生育しなくなり、砂漠化の原因となる。
アラル海に流入するアムダリア、シルダリアから取水して灌漑を行った結果、アラル海に流入する水の量が減少しアラル海が縮小、さまざまな環境問題を引き起こした。
詳しくはアラル海の縮小を参照。
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