超巨大なぐるぐる回るスプリンクラー。
長ーーーい腕から水をまき、腕をぐるぐる回して円形に灌漑を行う。
こちらの動画をみるとわかりやすい。

などで盛ん。
丸い農地がずらっと並ぶ。
集合体恐怖症の人にはちょっと辛いかもしれないような農地となる。

センターピボット灌漑は、メンテナンス以外は全て機械が全自動でやってくれるため極めて労働生産性が高い。
アメリカ合衆国の大規模農業の経営スタイルとも合致しており、特に米国で盛んにおこなわれている要因ともなっている。
といった欠点がある。
空中から水を撒くため、どうしても蒸発してしまい無駄になる水が多い。水の無駄が多いということは、その分多くの水をくみ上げる必要があるということでもあり、地下水の枯渇を早めているという批判もある。
主に地下水を用いている米国、サウジアラビアでは、地下水の枯渇が心配されている。
米国では、グレートプレーンズでセンターピボットが盛ん。
グレートプレーンズは半乾燥地域で、地下水の枯渇が心配されている。
米国のグレートプレーンズの地下にあるオガララ帯水層は、地下水位が数十メートルも低下した地域も存在している。
サウジアラビアでは、食料の自給化のためにセンターピボット灌漑を推進。小麦や牛乳などの栽培を急拡大し、一時は周辺国に輸出するまでになった。
しかし、地下水の減少が顕在化。危機感を持った政府は一転してセンターピボットを減少させる政策に転換した。
現在では、農地面積を縮小したり、より少ない水ですむ点滴灌漑を推進し、センターピボットを削減することで、地下水の保全に取り組んでいる。
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