ADP(アデノシン二リン酸)
ADP(アデノシン二リン酸)とは
ATP(アデノシン三リン酸)から1つのリン酸が除かれてできる分子。
ATPと同様に、細胞内での代謝におけるエネルギーのやり取りに用いられる、生物にとって非常に重要な分子のひとつ。
以下でADPの構造や働きについてさらに詳しく見ていこう。
ADPの構造
ADPは、
- 塩基(アデニン)
- リボース
- リン酸(2つ)
の3つの物質からなる。
リン酸間は、非常に固い「高エネルギーリン酸結合」という結合でつながれている。
ADPとATP
ADPの役割は、ATPとセットで覚えておこう。
体内では、ATPのリン酸同士の結合が切れるときに大きなエネルギーが放出され、このエネルギーが様々な生命活動に用いられる。
このとき、ATPから3つのリン酸のうち1つが外れることで生じるのがADPである。
いわばADPは、ATPのエネルギー使用後の状態ということ。
ADPは呼吸などの異化によって取り出されるエネルギーを吸収して、リン酸同士を結合させることで、再びATPとなる。
ADPについては、「おうち生物5. ATPと代謝」でも説明しています。
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ちなみに
ATPは、すべての生命活動に使っているので、1時間で約10㎏以上消費するらしい。
ということは、仮に体のすべてがATPだったとしても、数時間でなくなってしまう。
だから、生物はADPから常にATPを産生する必要があるのだ。
常にATPを産生するために、私たちは常に呼吸をし続けるのである。
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