発酵
発酵とは
酸素を用いずに有機物からATPを合成する方法のこと。 (酸素を用いるのは呼吸!)
発酵にはいくつかの種類があるが、高校生物において抑えておくべきは、
- 乳酸発酵
- アルコール発酵
の2種類である。
発酵のながれ
発酵のながれをざっくりと説明すると、
- 有機物が解糖系によって、ピルビン酸に分解される。
- 解糖系の過程で水素を奪った脱水素酵素NADHが、ピルビン酸などに水素を渡す。
なんとこれだけである。
「○○発酵」によって異なるのは、この2の過程の後で何が生成されるか、というところだ。
「乳酸発酵」では乳酸ができるし、
「アルコール発酵」であれば、エタノールができる。
(詳しくは、各ページで確認してください!)
発酵が起こる理由
解糖系で脱水素酵素にくっついた水素は、酸素があれば、このあと電子伝達系で使われ、脱水素酵素から離れるのだが、
酸素がないと、電子伝達系がはたらかないので、そのうち脱水素酵素がみんな水素を持った状態のままになってしまい、解糖系に使える脱水素酵素がいなくなってしまう。
なので、解糖系でATPを作り続けるために、水素をくっつけた脱水素酵素が別の物質に水素を渡すのである。
これが、発酵が起こる理由である。
発酵について動画で学びたい人は、「おうち生物 発酵」をチェック!
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