アルコール発酵
アルコール発酵とは
発酵のうち、エタノールが生成される発酵を、アルコール発酵という。
アルコール発酵を行う生物の代表例としては、酵母が挙げられる。
(酵母は酸素がある時は呼吸し、ないときのみ発酵するのに注意!)
アルコール発酵のながれ
ここからは、化学式とともに、詳しく見ていこう。
- 脱水素酵素NAD⁺がグルコースから水素イオンを奪い、1分子のグルコースから2分子のピルビン酸
ができる。(解糖系)この際2分子のATPが生成される。(発酵でATPが生成されるのはここのみ!) - ピルビン酸が脱炭酸反応により、
をはなし、アセトアルデヒドになる。 - NADH+H⁺がアセトアルデヒド
に水素イオンを渡し、NAD⁺に戻る(還元)。 - 1つのアセトアルデヒドは、水素イオンを2つ受け取り、エタノールC_2H_5OHになる。
アルコール発酵の化学式
上で説明したものを、一つの化学式でまとめると、次のようになる。
ATPは解糖系での2分子しかできない、というのがポイントだ!
ちなみに
呼吸と発酵では、断然呼吸の方が効率が良い。
一分子のグルコースから、呼吸だと38分子のATPが生成されるのに対して、発酵だとたった2分子しか生成されない。
だから、最初の方でも述べたように、酵母菌など呼吸と発酵を両方行う生物は、酸素があれば絶対呼吸、なければ仕方なく生き延びるために発酵しているのである。
それから、アルコールといえば、、
そう、お酒! ビールやワインなどは、アルコール発酵の結果、アルコール飲料となっているのだ。
(別にお酒にテンションが上がっているわけではありませんよ)
乳酸発酵や発酵について、動画で学びたい人は、「おうち生物 発酵」をチェック!
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