乳酸発酵
乳酸発酵とは
発酵のひとつ。
解糖系の過程で水素をくっつけてNADHになった脱水素酵素(NAD⁺)が、NAD⁺として解糖系で再利用できるように、ピルビン酸に水素を渡す。
その結果、乳酸が生成される発酵を、乳酸発酵という。
乳酸発酵のながれ
ここからは、化学式とともに、詳しく見ていこう。
- 解糖系により、脱水素酵素NAD⁺がグルコースから水素イオンを奪い、2分子のピルビン酸
ができる。 - NADH+H⁺がピルビン酸に水素イオンを渡す(=還元)。
- 乳酸
が生成される。NADHはNAD⁺に戻り、解糖系で再利用される。
乳酸発酵の化学式
上で説明したものを、一つの化学式でまとめると、次のようになる。
ATPは解糖系での2分子しかできない、というのがポイントだ!
ちなみに
乳酸発酵は、乳酸菌が行う。
乳酸菌と言えば、乳製品を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。
実は、ヨーグルトやチーズの一部は、乳酸菌が乳酸発酵を行うことによりできる食品なのだ。
乳酸発酵や発酵について、動画で学びたい人は、「おうち生物 発酵」をチェック!
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