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乳酸発酵


乳酸発酵とは

発酵のひとつ。

解糖系の過程で水素をくっつけてNADHになった脱水素酵素(NAD⁺)が、NAD⁺として解糖系で再利用できるように、ピルビン酸に水素を渡す。

その結果、乳酸が生成される発酵を、乳酸発酵という。

乳酸発酵のながれ

ここからは、化学式とともに、詳しく見ていこう。

  1. 解糖系により、脱水素酵素NAD⁺がグルコースから水素イオンを奪い、2分子のピルビン酸ができる。
  2. NADH+H⁺がピルビン酸に水素イオンを渡す(=還元)。
  3. 乳酸が生成される。NADHはNAD⁺に戻り、解糖系で再利用される。 20220912102303.png

乳酸発酵の化学式

上で説明したものを、一つの化学式でまとめると、次のようになる。

ATPは解糖系での2分子しかできない、というのがポイントだ!

ちなみに

乳酸発酵は、乳酸菌が行う。 20220912.png

乳酸菌と言えば、乳製品を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。

実は、ヨーグルトやチーズの一部は、乳酸菌が乳酸発酵を行うことによりできる食品なのだ。

乳酸発酵や発酵について、動画で学びたい人は、「おうち生物 発酵」をチェック!

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