【2024年入試最重要テーマ】パレスチナ問題が解決困難な理由って?
今日は2024年入試で最重要テーマとなるパレスチナ問題について解説をしていきます。
2023年10月7日、パレスチナ暫定自治区のガザ地区を実効支配するイスラム組織ハマスがイスラエルに奇襲攻撃を開始、それに対してイスラエルが全面的に報復を行い、現在に至るまでに2万5千人以上の死者を出しています。
この問題が解決困難な理由はどこにあるのか、ということを今日は掘り下げていきます。
扱う問題は一橋大学の1981年の問題です。
今から40年以上も前の問題ですが、パレスチナ問題の本質に迫る問題です。
この問題がすごいのは、パレスチナ問題の歴史的経緯を聞いているわけではないということです。パレスチナ問題はなぜ解決が困難なのか、ということを聞いているのです。
これは鳥肌が立つようなすごい視点で、非常に鋭い思考を求めるものです。
この問題に対して、歴史的経緯を書くだけで、解決困難な理由に触れないままに終わってしまっては何の意味もありません。
歴史的経緯はもちろん必要ですが、それは考える材料にしてください、ということです。
こういう「歴史を使って考える」という問題は、現在に至るまで全く古くなっておらず、むしろ最も新しいタイプの問題です。
1981年の問題ですが、せっかくなので現在までのパレスチナ問題の経緯も視野に入れて解説をしたいと思います。
1981年の時点では答えられない部分もありますが、これはこの問題が現在も進行中であるということを知るためにも必要だという思いからです。
パレスチナ問題について多くの人に知ってもらい、この問題が少しでも解決に近づくように全力でがんばって解説をします。
パレスチナ問題は現代の世界できわめて解決の困難な問題のひとつといわれているが、この問題の困難さを歴史的に説明せよ。そのさいつぎの語をかならず用いること(300字以内)。
シオニズム バルフォア宣言 中東(パレスチナ)戦争
解答のポイント
①ユダヤ人がパレスチナに国家建設を目指すシオニズムは、その地に居住するパレスチナ人の土地を奪うもの
②聖地をめぐる宗教対立も内包
③バルフォア宣言を始めイギリスの多重外交で双方の民族主義が過熱
④ナチス政権に迫害されたユダヤ人への同情が集まり、アメリカの後ろ盾の下、パレスチナ分割案でイスラエルが建国
⑤中東戦争が勃発するが、軍事力に勝るイスラエルの存続は既成事実化
⑥国連のイスラエルへの制裁決議も、アメリカの拒否権に阻まれている
⑦また、エジプト=イスラエル平和条約を締結したエジプトのサダト、パレスチナ暫定自治協定を締結したラビンが暗殺されるなど、和平をめざす指導者が暗殺される事態が相次いでいる