今年は、なんと「唐滅亡から宋にかけての中国とその周辺」です。衝撃でした。
一橋と言えば、「明清以降の中国史」の出題が多い大学です。
2017年に「宋から元にかけての時代」が出題されて驚きましたが、それ以来の衝撃でした。
一方で、この問題は非常にストライクゾーンが広いです。
政治と社会が両方とも入っていて、さらに東アジアなので、中国以外の周辺世界も含みます。
日本・朝鮮半島・モンゴル高原なども視野に入れて書いていきます。
解答のポイント
①唐滅亡後、五代十国時代の混乱の中で旧来の支配者層だった貴族に代わって士大夫が台頭
②彼らは形勢戸として農村で佃戸を支配し、多くは儒学的な教養を身につけて科挙に合格し、高級官僚となって地域の指導階層を形成した
③五代十国を統一した宋は武断政治を改め、文治主義を採用
④科挙官僚を重用して皇帝独裁体制を目指した
⑤商人たちは都市の中の自由な場所・時間の取引が可能になったことで都市が発達
⑥農村では日照りに強い占城稲の普及や、囲田の開発により農業生産性が向上
⑦これにより商品作物の栽培や、陶磁器・絹織物などの手工業が発達した。
⑧商人の同業組合の行、手工業者の同業組合の作が発展
⑨朝鮮半島は新羅に代わり、高麗が統一
⑩科挙を行い、両班が旧来の骨品に代わる支配者階層に
⑪日本では貴族に代わって武士が台頭し、平氏による武家政権が成立
⑫日宋貿易により貨幣経済が浸透した
⑬モンゴル高原では契丹人が遼を建国し、渤海を滅ぼす
⑭また、燕雲十六州を征服するが、二重統治体制の下で統治
⑮西域には西夏が建国され、東西交易路の要衝を確保し、仏教を受容して繁栄