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今回は,1998年の京大文系数学より,直角三角形とその内接円に関する問題をピックアップ。
長さの和に関する条件があるときの,直角三角形の面積の最大値を問われています。
一見大したことのない問題に見えますが,こういう図形の問題を数式で処理するときは
▶︎ 三角形の成立条件
▶︎ 三平方の定理
▶︎ 負の長さが存在しない
など,様々な「見えない条件」があるので,注意深く計算をする必要があります。
実際,今回の直角三角形の面積は,内接円の半径 r の二次式になるのですが,単に平方完成するだけではその最大値を求めることができません。
上述の条件を余さず立式して,r の範囲(定義域)を明らかにする必要があるのです。
「なんとなく」で解いたり値を出したりするだけなら簡単ですが,しっかり記述しようとするとそれなりに大変な問題です。
だからこそ差がつきやすいので,記述練習はしっかり行いましょう!
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【プロフィール】
林 俊介 (はやし しゅんすけ)
オンライン家庭教師を運営する会社の社長。
大学の講師もやっています。
2015年 筑波大学附属駒場高等学校 卒
2015年 東京大学理科一類 入学
2019年 東京大学理学部物理学科 卒
・2014年 日本物理オリンピック金賞
・2014年 東大実戦模試物理1位
・東大入試本番では数学で 9 割を獲得
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<目次>
00:00 1998年 京都大学 文理共通問題
00:33 (1) 問題の様子を図示
01:20 (1) 長さの条件式を立てる
05:46 (1) 答えと解法のまとめ
06:55 (2) △ABC の面積計算
09:42 (2) 平方完成するだけは NG
10:39 (2) 図形の成立条件を調べる
14:17 (2) 条件式の整理
18:24 (2) 条件式を r について解く
20:18 (2) S(r) の最大値を求める
21:32 (2) 答えと解法のまとめ
24:13 (2) 別解に思い至るまでの発想
26:23 (2) (相加平均) ≧ (相乗平均)
26:55 (2) 等号が成立するとき
29:23 (2) 別解のまとめ
31:06 おわりに