概要
二次方程式 の解は、
で表される。( の時は一次以下の方程式となる)
が偶数で、 と表される時は、楽をすることができて、解は
で表される(別に上の式でも答えを出せるが、約分が1回省けてお得感がある )。
証明
より両辺を で割って、
なお、ここではとりあえず
のときだけを考えよう。ちなみのこの という値は重要な意味を持っていて、詳しくは判別式の辞書で性質を確認しよう。
例
二次方程式 の解は、
二次方程式 の解は、 が偶数()であることに気付くと、
とラクに計算できる。
補足
因数分解できるときは因数分解する。
例えば上の一つ目の例は因数分解をした方が、早く解を出せる。
ちなみに、 への変形の際に、分母に関してサラッと書いているが、 乗のルートを外す際に、
となっていることに注意。なので、実は の正負によって分母の符号が変わるのだが、ここでは の右辺の全体の符号に吸収されている。もっと詳しく知りたい方は古賀真輝さんの動画を参照。
また、 のときはどうなるんだ!と気になる方もいると思うが、その場合は実数解ではなく、虚数解というものになる(数学IIで学ぶ内容)。