身近なものから学ぶ高校生物、今回はドラゴンボールに登場するピッコロの血液について考察してみました。(「ピッコロは身近なものではない!」とツッコミが入りそうですが・・)
ピッコロは全身が緑色をしているので、全身に葉緑体があるのでは?ということはよくネットなどにも書かれていますね。実際「水だけで生きていける」と言っているので、もしかしたら光合成して自分で栄養を作っているのかも知れません。
そしてピッコロの血液は紫色なのが特徴です。私の勝手な考察ですが、ピッコロは「ナメック星人」なので、人(脊椎動物)がもつヘモグロビンの赤色と、ナメック→ナメクジ(軟体動物)がもつヘモシアニンの青色、これが合わさって紫色になっているのでは!?というものでした。
そんな考察はさておき、
ヘモグロビンとヘモシアニン、これらの呼吸色素は覚えておきましょう!!
〜より詳しく〜
赤血球は酸素運搬を行っており、酸素をタンパク質によりよく結合させるために金属イオンとタンパク質の錯体を作っています。脊椎動物は二価の鉄イオンを利用し、赤く見えます(ヘモグロビン)。一方昆虫などの節足動物や多くの軟体動物は銅を利用し、青く見えます(ヘモシアニン)(銅イオンを含む物質は水溶液中で青く見える)
実際血液が青く見えにくいのは、ヘモシアニンは酸化されることで青くなるためで、生きの悪い状態、死んだ状態だと酸化の程度が低いからです。(イラスト生理学 羊土社より引用)