生物基礎の「血糖濃度調節」や「水分量と塩分濃度の調節」を理解している生徒は多いですが、この「体温調節」を知らないという生徒も多いのではないでしょうか?
(よろしければ、以下の動画も参考にして下さい)
「水分量と塩分濃度の調節」 • 高校生物基礎「フィードバック調節(水分量と塩分濃度の調節)」
「チロキシン濃度の調節」 • 高校生物基礎「フィードバック調節(チロキシンの分泌調節)」
教科書ではこの体温調節は「参考」の扱いになっていますので、共通テストにも
出題される可能性があります。(※共通テストでは発展の内容は基本的に出題されない。)
体温調節の中でも教科書では「寒冷時の体温調節」を扱っているところがほとんどなので、
今回はそれを解説しました。
★ポイント★
寒冷時には「発熱量増加」と「放熱量減少」が起こる。
「発熱量増加」にはたらくホルモンは
「チロキシン」「糖質コルチコイド」「アドレナリン」の3つ!!
(血糖濃度上昇にはたらくホルモンが
「グルカゴン」「糖質コルチコイド」「アドレナリン」など・・と似ているので
要注意!!
※グルカゴンは純粋に血糖濃度を上昇させるホルモンなので、体温調節には
はたらきません。
「放熱量減少」については、
皮膚で「血管収縮」「立毛筋収縮」「発汗停止のまま」が起こります。
交感神経の作用で血管収縮、立毛筋収縮が起こりますが、
寒い時は交感神経は汗腺に作用しません。発汗停止のままなので要注意!!