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私の東大合格体験記 part8


体験記
2023年6月21日

私の東大合格体験記 part8

どうも、フジです。

この記事だけで完結するようにはしていますが、先に part7 までを読んでいただけると幸いです。
最後にリンクを載せています。

自分は理系だという思い込み

さて、夏休みと文化祭・体育祭が終われば、今度は文理選択の季節がやってきます。

まだ6月ですし、文理選択をイメージできていない人の方が多いんじゃないかなと思います。

私も高校1年生の6月なんて、文理選択という言葉は耳にしたことあるなくらいの感覚でした。文理選択というのは、その名の通り、自分が文系に進むのか、あるいは理系に進むのかを選択するというイベントです。1年生の夏から冬にかけて選択し、2年生から文系・理系に分かれるというのが一般的でしょう。大学の受験科目や就職・進学の進路選択等にも関わるため、真剣に考える必要があります。

進学する高校を決めた時は「不可逆的な大きな選択を次にするのは3年後だな」と少し安心していた部分があったのですが、なんとびっくり、入学して数ヶ月で結構大きな決め事をしなくてはなりません。文理選択という言葉は聞いたことあるのに、なぜ夏休みが明けるまで真剣に考えようとしてこなかったんだ?という話なのですが、私自身、自分は理系が向いているとずっと思い込んでいた部分があったんですね。夏のオープンキャンパスでは東大の理工学部の説明会に足を運んだくらいですし。文系に進む可能性があったら夏休みに世界史の勉強始めてるし。

「周りの人たちはどうするか悩んでいるけど、俺は理系って初めから決まっているのさ(ドヤ)」

みたいなことを思っていたような、いなかったような。

昔から社会が苦手で、数学(算数)が得意だったんですよね。
中学受験の時は、社会の得点源は運良く正解した選択問題のみでしたし、高校受験の時も一通り日本史を暗記したものの面白いとは感じていなかった。逆に数学(算数)は、いつも総合点を引き上げるのに一役買ってくれていました。

「数学が得意で、社会は好きじゃない。これで文系を選ぶ理由がどこにあんの?」

みたいなことを思っていたような、いなかったような。

当たり前に囚われるな、迷ったら険しい道をゆけ

ビッグイベントなので、当然、先生との面談を重ねていくことになります。最初から最後まで自分1人で考えるなんてことはありません。

高校1年生の秋、私は職員室前の廊下にある椅子に座って、先生と話をしていました。

先生「君は文系と理系のどっちに進もうと思っとん?」

私「僕は理系ですね。文系を選ぶ理由がないというか...。」

先生「積極的に理系を選択しようとしているという訳ではないってこと?」

私「まぁそういうことになりますね。」

先生「なるほど...」

先生「君は東大を目指していると思うんじゃけど、俺も君は東大を目指さにゃいけん、東大を目指せる器だと思っとるんですよ。模試の成績を見る限り、あなたにはその力がある。じゃあ、東大に合格するための文理選択と考えたときに、理系を選択することは必ずしも君にとって良い選択だとは言えないんじゃないかなと思うんすよ。当然、君が将来理系の職に就きたいだとか、既に進路の方向性が定まっていて理系を選ぶというのなら俺もそれを応援しようと思うんじゃけど、そういう訳じゃない。やりたいことは見つかっていないけど、とりあえず数学が得意だから理系を選ぼうとしていると。それなら俺は、君に文系を勧めたい。」

正直、最初にこれを言われた時は「何を言っとんじゃ、このおっさんは。俺の選択にケチつけるんかい。」と思っていました。ですが、「文系で入学しても東大なら3年生から理系の学部に進めるから、やりたいことが決まっていないのならまずは東大に入ることだけを考えればいい」「得意な数学は文系でこそ輝く」「世界史は暗記するだけで得意教科になる」ということを聞いて、心が揺れ動きます。

かなり長いこと悩みましたが、最終的に文系を選択することにしたんです。
先に述べた3点に加え、「社会は暗記すればできるようになるということは高校受験で身に染みて感じていたこと」「中学の時に好きだった英語の先生が、どっちの道に進むか悩んだらあえて困難な道を選ぶべきだと言っていたのを思い出したこと」「当時好きだった人が文系を選ぶと小耳に挟んだこと」「自分の意志で理系を選んで後悔することになるのは嫌なので、先生の勧めに乗っかって文系を選んでしまう方が気が楽だよなぁ、失敗しても先生のせいにできるし、と思ったこと」が私が文系を選択した理由です。

ずっと続けていたサッカーを辞めた時と同じです。ずっと理系だと思っていたのに...。

やはり、当たり前だと思っていたことに囚われていては、いい選択はできないんだなと思いますね。

これ以前の記事はこちら↓

小学校・中学校
part1, part2, part3

高校1年生
part4(地方公立高校でよかった)
part5(部活を辞めて帰宅部になった話)
part6(夏休みの過ごし方)
part7(文化祭・体育祭と勉強の両立)

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!