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私の東大合格体験記 part3


体験記
2023年6月16日

私の東大合格体験記 part3

どうも、フジです。
こちらは前回、前々回の記事の続きとなっていますので、先に part1, part2 を読んでいただけると幸いです。

塾の先生に頭を下げた

11月19日を境に、狂ったように勉強に打ち込むようになりました。

受験は2月半ばだったので、実際に受験勉強に取り組んでいたのは、約3ヶ月間ですね。法事の1件が、人を3ヶ月もの間机に向かわせるほどの力があるようには到底思えませんが、当時の私にはクリーンヒットだったようです。

前回も述べた通り、この時点での学力は決して高くはなかったです。むしろ低かったでしょう。

英単語の暗記なんて、まともに取り組んだことがありませんでした。古文漢文なんて学校の授業で軽く触れた程度。理科や社会にいたっては全範囲をほぼゼロからの暗記ですからね(中学受験の時は理社なんて半分運ゲーだと思ってました)。

1人では絶対に無理だと思ったので、通っていた塾のコースを変更することに。

当時通っていた中高一貫校用クラスから、高校受験用のクラスへ。高校受験用のコースは実は複数ありまして、ここでどのコースに移るか問題が生じます。

望めば入れる"地元で1番偏差値の高い公立高校の合格を目指そう"のコースと、もう1つ、専用のテストで一定基準を満たすことで入れる"日本の最難関高校の合格を目指そう"のコース。

当然、開成高校を目指す身としてはどうしても後者のコースに入りたいところだったのですが、専用のテストの結果はズタボロ、合格基準には橋にも棒にもかからないような感じでした。

小学生の頃からお世話になったいた先生が校舎長だったので、その方にめっちゃ頭を下げて、入れてくれとお願いしました(母が)。必死でお願いした結果、

「塾のルール上、籍を"日本の最難関高校の合格を目指そう"のコースに移してあげることはできないから、"地元で1番偏差値の高い公立高校の合格を目指そう"のコースに籍を置きつつ、こっそり"日本の最難関高校の合格を目指そう"のコースの授業を受けるっていうのでどうでしょう」

と、先生に言わしめました。

なんとか(母が)頼みこんで、開成高校を目指すに相応しい環境を手に入れることができました。「絶対に塾の実績に貢献しますから!」と、先生が嫌になるくらい食い下がりましたからね(母が)。

体重15kg分以上の頑張り

"日本の最難関高校の合格を目指そう"のコースは、先生2人がつきっきりで私を含む生徒5人の面倒を見てくれるという、少数精鋭の超絶リッチなコースでした。

最初の頃は、先生にものすごく白い目で見られていましたね。

「あなたにはこれはできないと思いますが、このコースで3年間学んできた皆さんならこのくらいの問題は解けて当たり前ですよね〜!」みたいなことを平気で言ってくるんです (笑) 教えてくれる先生は、校舎長とはまた別の方だったので、当然っちゃ当然です。3年間先生2人生徒4人で頑張ってきたところに、唐突に受験したいと言い出した、本当にやる気があるのかどうかもわからない、テストで入塾基準を満たしてもいない奴が突然現れたわけですしね。

「逆境!」って感じでしたね。

でも、毎日教室に1番最初に来て1番最後に帰っていく私の姿を見て、先生たちも認めてくれたのか、次第に積極的に指導してくれるようになりました。

私のためだけに問題集(そのコースの生徒が3年間で解いてきたオリジナル教材)や英単語帳(ターゲット1900の700番目までを並べてプリントしたもの)を作ってくれたり、いろんな学校の過去問を解かせてくれたり。開成高校の英語の入試には高校で習う英文法も若干出題されるということで、授業前に特別に高校英文法を1対1で教えてくれたり。

先生方のサポートを受けつつ、3ヶ月間死に物狂いで勉強しました。朝学校に行く前も、学校の授業中も、休憩時間も、放課後も、寝る間は惜しまないけど割くことのできる時間は全て勉強勉強。15kgも太ってしまっても気にしないくらいに勉強一辺倒でした(たった3ヶ月で75kgから90kgまで太りました)。

高校受験で得たもの

結局、開成高校は不合格でした。

でも、手も足も出なかったわけではなく、運が良ければ受かってるかもしれないくらいの手応えはありました。

開成高校以外にも複数受験してはいます。西大和学園高校は、合格最低点を4点下回って不合格。早稲田学院高校、ラ・サール高校、愛光高校に合格。3ヶ月しか勉強していないにしては、かなり出来の良い結果なんじゃないでしょうか。たぶん...。

たった3ヶ月ではありましたが、非常に多くのものを得ることができました。中でも、早いうちに「全てを犠牲にして死に物狂いで努力する経験」をできたのが最も大きかった。この経験が、それ以降、努力することのハードルを下げてくれていたような気がしています。高校時代にあれだけ受験勉強を頑張れたのも、この経験があってこそのことでしょう。

もう少し具体的な部分でいくと「英単語の暗記の仕方が高校入学前に身につけることができた」とか「中学までの内容を高いレベルに仕上げた状態で高校生になれた」とか「勉強を習慣化できた」とか「(自分で言っちゃうのもどうかと思いますが)強者のメンタルを手に入れることができた」とかですね。

私は、この高校受験の経験がなかったら、東大合格は無理だったんじゃないかなと思います。

今回の記事を簡単にまとめておくと、「本気で努力する経験は後に活きてくる、大学受験を死に物狂いで戦い抜いてみては?」って感じでしょうか。次回から高校編です。気が向いたらでいいので、読んでいただけると嬉しいです。

この記事の著者

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フジ

地方公立高校から東京大学文科2類に現役合格。 現在経済学部在学中。公認会計士志望。 アプリokkeのマイページ「コメント•要望」から、 記事内容のリクエストをお待ちしております!