今月、日本全国で一定程度の雨が降ったおかげで、少しずつ水不足というものは改善しつつありますが、先月3月は日本中で水不足となり、ダムの貯水率が0%になった地域もあるなど、深刻な水不足が発生していました。
そこで今回は、どうして水不足が発生しているのか、そしてダムの貯水率が0%になるとどうなるのかについて解説していきます。
水不足とは何か
まず、「水不足とは?」というところから解説していきたいと思います。
水不足というものは、普段私たちは水道水であったり、農家の方であれば川の水などを使って生活していますが、そういった水が足りなくなるということです。
これはなぜ足りなくなるのかというと、単純に雨水が足りなくなるからです。
というのも、ダムや川というのは、もちろん水が湧いて出ている地域もありますが、基本的には雨水を溜めて、それを流すことで水を使っています。
そのため、大事となる雨が降らなくなってしまうと、水を得ることが難しくなってしまうのです。
貯水率0%とはどういうことか
では、貯水率0%とはどういうことなのでしょうか。
貯水率とはダムに溜まっている水の量を指し、通常は80%〜90%で推移しています。
これが0%になると地面が見え、本来あるはずの水がなくなってしまう状態を指します。
実際に起きた水不足の事例
今回、いろんな地域で0%もしくは0%に近い状況になったところがありました。特に有名なところで言うと、愛知県の東三河地域に水を供給する豊川用水の最大の水源である宇連ダムが、3月17日に貯水率0%になったのです。
現在は雨などで貯水率は56.3%に回復しておりますが、約1ヶ月前は0%となり、深刻な水不足でした。
貯水率0%になると何が起きるのか
では貯水率が0%になると何が起きてしまうのでしょうか?ダムの貯水率が0%になると、もちろん下流に水を流すことができません。
そのため、
- 節水が求められる
- 地域によっては水が止められてしまう
といった影響が出てきます。
また、今回も愛知県と地元の農家の間で少し対立があったそうですが、愛知県側としては農作物、つまり米の田植えを遅らせてほしい旨の要請を出すなど、本当に私たちの生活すべてに影響を与えていました。
四国地域の水不足事情
筆者の実家がある四国地域でも水不足は発生しています。
特に香川県では、今は少ないですが、昔は定期的に「何時から何時までは水が使えません」といった制限が行われていたそうです。
ただ本当に怖いのは、水不足ではありません。もし貯水率0%が続くと、さらに恐ろしいことが起きてしまいます。
貯水率0%が続いた場合のリスク
今回、豊川用水ではゼロになった後も、雨が降ったことによって50%以上回復することができました。
しかし、仮にこのゼロの状態がずっと続いていた場合、水を貯めることすら難しくなってしまうのです。
というのも、ダムというのは通常、水があることで地面が保たれているのですが、これがカラカラに乾いてしまうと、地割れなどが発生し、水が下に流れていってしまう可能性があります。
つまり、どんなに雨が降ってもダムとして機能しなくなってしまう、そういったことが起こり得るのです。
今回は運良くそうはなりませんでしたが、貯水率が0%の状態が続くと、仮に雨が降ったとしても、十分に水を貯めることができなくなり、ダムとしての機能が大きく低下してしまう可能性が高まっていたことは忘れてはなりません。
本当に、貯水率0%というのは非常に危険な状態なのです。
渇水で現れる過去の集落
ここで少し面白いお話をしたいと思います。
ニュースなどで見たことがあるかもしれませんが、今回、貯水率が0%に近づいたことによって、過去に人が住んでいた集落が露出したというニュースがありました。
ダムというものは周辺の集落を沈めて水を貯めているので、よくよく考えてみれば当たり前ですが、水の下にそのまま町が残っているのはとても興味深いと感じました。
ダムを作るということは世の中を便利にする一方で、一部の町を無くしているということも忘れてはいけません。
まとめ
このように、貯水率0%というのは、単純に水が供給できなくなり生活に影響が出るだけではありません。
- 生活用水が制限される
- 農業や経済に影響が出る
- ダムの機能が低下する可能性がある
といった、リスクがある危険な状態です。
現在は全国的にも雨が降り、貯水率は回復傾向にありますが、水は無限ではありません。
ぜひ、水道水も限りある資源という意識を持ち、使わないときは蛇口を閉めるなど、節水にも少し興味を持って実践してみましょう!
最後までありがとうございました。






