世界中で親しまれている家畜ですが、同時に嫌われ者でもあります。何かと宗教的に嫌われ者です。
目立つものだけでもヒンドゥー教、イスラム教、ユダヤ教で禁じられています。
豚は食用以外に価値がほぼありません。
労役にも適さず、乳を出すわけでもないので、本当に食用にしかならないのです。
そういう訳で、労役に使われる牛や羊毛を採取する羊と異なり、肉の消費量が多い地域で飼育頭数も多い傾向があります。
豚は分布が極端なので、統計問題や分布図を出されたら真っ先に分かる家畜です。
西アジア・インドでの飼育がほぼゼロなら、その家畜は間違いなく豚です。
正直、豚の統計問題はこれだけで必要十分なのですが、せっかくなので飼育頭数が多い国も解説していきましょう。ヨーロッパだけの統計とかが出てきたら困りますしね。
豚の飼育頭数が多いのは、順番に
です。
(FAOSTAT統計をもとに筆者作成)
中国人は豚肉をよく食べます。中華料理って豚肉多いですよね。そして人口がめっちゃ多いからです。
統計的にも、豚肉の消費量は中国での全肉類消費量の55%を占めているほどです。ちなみに日本だと4割程度です。
アメリカも、アメリカ人が肉をよく食べるからというのが理由です。ブラジルもそうです。ブラジル人もめっちゃ肉を食べます。
注目したいのがスペインとドイツ。この二か国はヨーロッパの中では豚肉の生産量が多い国で、統計問題で豚を判定する重要な要素になります。これはみなさんもイメージしやすいんじゃないでしょうか?
例えばドイツはソーセージの国ですよね、ソーセージと言えば豚肉ですから、豚肉の消費量が多そうです。スペインも、ブランドとしてイベリコ豚というのがありますから、なんとなく豚肉多そうと思えるんじゃないでしょうか。
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