公用語
公用語とは
公的な場面で使われる言語として国家が定めた言語。
「政府が公式発表をするときに使う言語」と考えればだいたい合っている。
日本の公用語
日本では、法律で決まっているわけではないが、日本語が事実上の公用語となっている。
例えば日本では、法律は日本語のみで書かれ、政府が公式発表するときも日本語で行う。英語の法律はないし、総理大臣が国民に向かって英語で説明することは基本ない。
各国の事情
公用語が複数ある国
多民族国家では、民族間の対立を防ぐため、複数の言語を公用語に指定していることがある。
複数の公用語を持つ代表的な国には、以下のようなものがある、
欧州
- スイス(ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語)
- ベルギー(オランダ語、フランス語、ドイツ語)
アジア
- インド(26言語)
- シンガポール(英語、中国語、マレー語、タミール語)
- スリランカ(シンハラ語、タミル語)
- ニュージーランド(英語、マオリ語)
アフリカ
- ケニア(英語、スワヒリ語)
- 南アフリカ共和国(英語、アフリカーンス語など12言語)
外国語が公用語の国
サハラ以南アフリカでは、旧宗主国の言語を公用語としている国が多い。
例えばコンゴ民主共和国では、フランス語が母語である人はほとんどいないが、公用語はフランス語となっている。
高等教育を受けたり、公務員になるためには外国語ができなければならず、言語が貧困脱出の壁になっているという負の側面も無視できない。
国際機関の公用語
国連公用語
国際連合では、話者の多い6つの言語が公用語とされている。
- 英語
- フランス語
- スペイン語
- ロシア語
- 中国語
- アラビア語
このうち、英語とフランス語が特によく使われる。
EU公用語
EUでは、加盟国間の平等の精神と多言語主義に基づき、自国の公用語をEUの公用語(official languages)として申請する権利がある。
現在EUの公用語は24ある。
そのため、EUの法律は24言語で書かれており、なかなか壮観である。
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