文学史コレを押さえろ!「芸能」篇
文学史コレを押さえろ!「芸能」篇
ここでは、芸能の文学史に関して、受験で最低限知っておかないといけない知識をまとめるので、もし受験で必要な人はぜひ活用を!
ビジュアル理解
まずはビジュアルでの全体像は以下の通り。
では、それぞれ確認していこう。
文学史で速攻のポイント
文学史で押さえておくべきポイントは下の3つ。
- ジャンルは何か
- 時代や成立順はどうなっているか
- 作者は誰なのか
芸能について、それぞれのポイントを確認していこう。
ジャンルについて
芸能のジャンルは以下の通り。
①能
→中世の歌舞劇のことを指す。
②狂言
→能と能の間に演じられた滑稽な劇のこと。
③歌謡
→ここでは近世歌謡を指す。
④浄瑠璃
→語りものとして発生した芸能のこと。
⑤歌舞伎
→常軌を逸するを意味する「かぶく」から命名された演劇のこと。
時代・成立順について
それぞれのジャンル①〜⑤に対して、時代や成立順に例を挙げると以下の通り。(上のビジュアルでも確認しよう!)
ここに書いてある順番が全て覚えられたら完璧だけど、みんなは上のビジュアル理解の画像を暗記しよう!
ビジュアルで理解していると同時代成立などが頭の中で整理されるよ。
①能
→『風姿花伝』
②狂言
→特にない。
③歌謡
→『閑吟集』
④浄瑠璃
→『出世景清』・『国性爺合戦』・『曽根崎心中』・『心中天網島』・『義経千本桜』・『仮名手本忠臣蔵』
⑤歌舞伎
→『東海道四谷怪談』
※ここでは細かい展開についても覚えよう。
阿国歌舞伎→女歌舞伎→若衆歌舞伎→野郎歌舞伎の順に展開する。
作者について
上の具体的な作品に対して、覚えておくべき作者は以下の通り。
①能
- 『風姿花伝』:〔作者〕世阿弥
④浄瑠璃
- 『出世景清』・『国性爺合戦』・『曽根崎心中』・『心中天網島』:〔作者〕近松門左衛門
- 『義経千本桜』・『仮名手本忠臣蔵』:〔作者〕武田出雲
⑤歌舞伎
- 『東海道四谷怪談』:〔作者〕鶴屋南北
【補足】 河竹黙阿弥という名前だけ覚えておこう。
詳細リンク
それぞれの近世文学の詳細は、以下のリンク先で確認しよう。