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日本文学史マスターへの道㊱


日本文学史マスターへの道

歌舞伎

800pxOdori_Keiyō_Edoe_no_sakae_by_Toyokuni_III.jpg 〔安政年間の市村座 2代目歌川豊国 画『踊形容江戸繪榮』〕

公演情報

《確認ポイント》

✔︎歌舞伎の歴史

《歌舞伎について》

歌舞伎

・由来

「傾く」「傾き者」という常軌を逸した・異様で常識はずれの行動をするという意味の言葉が由来。

《演目》

歌舞伎狂言(科白劇)→世話物・時代物

歌舞伎舞踊→松葉目物・変化物

《歌舞伎の歴史》

【創始期】

出雲大社の巫女である出雲阿国がかぶき踊りを踊り、これが始まりとされている。

これは傾いた男装寸劇で、数名の女性による総踊りであった。

これを阿国歌舞伎と言い、その後華美な衣装の遊女による官能的な遊女歌舞伎(女歌舞伎)、少年による曲芸的な見せ物である若衆歌舞伎が栄えた。

どちらも禁止され、次の時代へと移る。

400pxOkuni_kabuki_byobuzu_cropped_and_enhanced.jpg 〔出雲阿国(『阿國歌舞伎圖屏風』)〕

【元禄歌舞伎】

遊女や若衆歌舞伎は風紀紊乱のため禁止され、

狂言中心の野郎歌舞伎が誕生した。

元禄時代になると江戸では武士や鬼人など豪快な演技である「荒事」を得意とする市川團十郎が、

上方では男女の恋愛における柔和な演技を得意とする坂田藤十郎が

スターとして活躍した。

ただし、近松や義太夫の浄瑠璃の人気に圧倒され不振となる。

Danjūrō_Ichikawa_I_as_Zōhiki.jpg 〔初代 市川團十郎〕

【享保歌舞伎】

義太夫の狂言を歌舞伎化した丸本歌舞伎や女形による女形所作事というかぶき踊りとは違う踊り、舞いに振りが加わり物語性あるものが生まれた。

【天明歌舞伎・化政歌舞伎】

立役(男役)舞踊や変化舞踊へと舞踏が発展し、

並木正三が活躍し、歌舞伎人気が復活する。

鶴屋南北が作者として活躍する。

【幕末歌舞伎】

三味線の合方にノリ地や七五調のセリフを入れた白浪物や責め場・濡れ場・強請場など小悪党が主役となった世話物が流行し、河竹黙阿弥が作者として活躍する。

【明治歌舞伎】

歌舞伎作家以外の新作や翻案物である新歌舞伎や能楽から題材を移入した松葉目物が登場する。

《鶴屋南北》

四世鶴屋南北で、文化文政期の作者として写実性の強い生世話物を得意とした。

『東海道四谷怪談』が有名。

Nanboku_Tsutaya_IV.jpg 〔『市村座三階之圖』(歌川国貞画)より四代目鶴屋南北〕

《河竹黙阿弥》

幕末安政期から明治にかけて活躍した作者で、

七五調のセリフである黙阿弥調が特徴で、

白浪物を得意とする。

『三人吉三廓初買』『青砥稿花紅彩画』が有名。

Mokuami_Kawatake.jpg 〔黙阿弥〕

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