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今回のテーマは「植生の遷移」です。
遷移では
土壌が形成されていない場所から始まる「一次遷移」と
土壌が形成されている場所から始まる「二次遷移」があります。
溶岩台地から始まるのは一次遷移、山火事から始まるのは二次遷移ですね!土壌が形成されているかどうかがポイントです。
遷移は大きく分けて6ステップあります。
①裸地・荒原②草原③低木林④陽樹林⑤混交林⑥陰樹林
あと代表的な植物も抑えておきましょう!
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最初に侵入するのは先駆植物(パイオニア)です。ススキやイタドリが代表例です。これらは草本、いわゆる草です。
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次に先駆樹種が侵入してきます。(これらは木本、いわゆる木です。)早い段階で生育できる先駆樹種はまだ低木です。代表例はオオバヤシャブシとミヤマハンノキ。これらは窒素固定細菌を共生させているため、遷移初期の窒素源が乏しい環境でも生育できます。ちなみに先駆樹種は光が多いところでよく育つ陽樹です。
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そして先駆樹種(陽樹)でもより大きな種が生育できるようになります。
陽樹の代表例の覚え方は「桜待つなら栗ご飯」・・サクラ、マツ、ナラ、クリ、ハンノキです。クヌギも有名ですね!里山をイメージしてもらえるとわかりやすいのですが、最近はそういう場所が少ないのでイメージが難しいかも知れませんね。
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陽樹が形成されると林床が暗くなるので、陽樹は新たに生育できず、陰樹が増えてきます。つまり陽樹林→混交林→陰樹林と変化していきます。
陰樹林の代表例はいろいろあります。私の動画「バイオームの植物をリズムで覚える」 • 高校生物基礎「バイオームの植物名をリズムで覚える」 でやったのは基本的に「陰樹」です。なぜなら最終的に陰樹になるので、「代表的な植物」=「陰樹」になるのは当然ですよね?
よって「ガジュマル、アコウ、ビロウ」「クスノキ、タブノキ、シイ、カシ」「ブナ、(ミズナラ)、(クリ)」「エゾマツ、トドマツ」などが代表的な陰樹です。
ただし例外も・・「ミズナラ」「クリ」だけは実は陽樹なんです。「桜待つなら栗ご飯」の「ナラ」、「クリ」に入っていましたよね?夏緑樹林は秋に葉を落とすので、光が当たっている期間が長く、陽樹も代表的な植物に入れられているという訳です。