【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
酵素と阻害剤についてわかりやすく講義します。活性部位に阻害剤がくっつくか、活性部位以外に阻害剤がくっつくかがポイントです。阻害物質は人工的なものもあれば、反応の進みすぎを防ぐために天然で生体内に存在するものもあります。
覚え方「同じ活性部位を奪い合う、競争するから競争的阻害」
●酵素に関するグラフ
• 酵素に関するグラフ 高校生物
●ミカエリス定数を用いて阻害剤を議論する発展講義
• 酵素の反応速度(最大速度Vmaxの測定・阻害剤) 高校生物
● 酵素の働きを阻害する物質を阻害剤といい、競争的阻害剤と非競争的阻害剤がある。
①競争的阻害剤は、酵素の基質と結合する部位(活性部位)に結合し、酵素の反応を阻害する。
②非競争的阻害剤は活性部位以外の部位に結合することで(酵素の立体構造を変化させ、)反応を阻害する。
問題:酵素において、基質と特異的に結合する部位を何というか。
答え:活性部位
問題(発展):基質の量を増やしていくと阻害の効果がなくなるのはどちらの阻害を行う阻害剤か。①競争的阻害 ②非競争的阻害
答え:①
★一般に、競争的阻害剤は最大反応速度に影響しないが、非競争的阻害剤は、最大反応速度を減少させる(難しく言えば、競争的阻害剤は、Vmaxは変えず、Kmを上昇させる。非競争的阻害剤はVmaxを減少させるがKmは変えない)。競争的阻害を行う阻害剤は本来の基質が結合する活性部位に結合して働くので、基質の数が多いと、活性部位を本来の基質に占有されてしまい、酵素と結合しにくくなる(阻害の効果がなくなる)。この事実は非常に重要なので、よく問われる。必ず資料集で確認すること。以下のnoteでも解説している。
https://note.com/yaguchihappy/n/n34084ae68813
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