これで空間の回転体終了です。体積関連の問題がこのあと10題続きますが、1週間程度休ませてください。
この問題の(1)ですが、東工大側はxy平面と交わってできる(xy平面上での)直線の方程式を求めよ。という意味合いで出題されていると思われるので(ただしz=0)は、僕個人の意見としては正直必要ないと思います。明らかに(2)のために(1)が用意されているのとx+y-t=0を出す過程でもz=0は用いるので。なので予習時にz=0を書いてない人は気にしなくていいと僕は思います。
一つ言えることは問題を作っているのも人間だということです。
2014年当時僕が選んだ300題の中でもこの問題は僕の中ではトップ3に入るお気に入りです。なので気合いが入って、めちゃくちゃ緊張して顔がこわばっております。
他に思い当たるお気に入りは、立体の共通部分の体積の2番(東工大2012)、4番(東大2013)ですかね。体積の問題に感動してこの仕事をしていると言っても過言ではないです。
この動画を視聴している受験生は小中高と全くレールから外れることなく順調に大学受験まで来た(卒生も含め)か、もしくは、頭が良すぎるが故に学校に馴染めず家で独学の人かのどちらかかと思います。このチャンネルのホームページを作ってくれた2014年に東工大に入った元生徒は高校を中退して大検で大学受験するような後者のタイプでしたが、僕の高校時代はそのどちらでもありませんでした。
僕は高校3年の1学期、中間試験全ての科目を名前だけ記入して白紙で提出しました。不良だったわけではありません。精神的に壊れていましたし、自分の築いてきたものに捉われている状況を、走ってきたレールを、脱さないともう保たないと感じていました。先生方は嫌いではありませんでしたし、SOSを発する意味合いもあったように思います。高校での授業中も椅子に座っていることができず、どの科目の授業だろうと授業中席を立って何も言わず教室を出ていくことが50~100回はあったかと思います。多くは保健室に行って目を閉じて座っていることを数時間、場合によっては放課後までという感じのような生活でした。学校の図書館やグランドの隅でぼーっとすることも多かったです。
当時は小中高と進級してきたレールを外れる自分というのが怖いと同時に外れて楽になりたいという思いが葛藤していてひたすら苦しかったです。高校3年の6月ごろ、個別指導の塾に親に連れて行かれて、期末試験に向けた勉強をし始めました。数学I AもII Bも知らないのに数Ⅲの微分の計算でした。現役では数学が全く間に合わず、英語と物理で合格したようなものでした。大学も通えずすぐに中退するわけですが。
だから予備校の授業というものを初めて受けたのは大学を中退して2浪という年齢の2学期に単科で週に1回ずつ、数学とセンター国語とセンター現代社会です。
一流大学の過去問の解説授業をしているので、めちゃくちゃ優等生な高校時代を過ごしてきたと思われることが多いですが、全く反対な高校時代でした。
多分誰しも今まで歩んできたレールを外れたいと思うときが遅かれ早かれくるだろうと思います。それは大学生になってからかもしれませんし、就職してからかもしれませんし、今これを見てる瞬間かもしれません。
そして、ここで伝えたいことは、そのようなとき一度外れると気が楽になること、レールを走り続けることが必ずしも幸せとは限らないことです。周りから見たらレールを走り続けることは成功で、外れることは失敗かもしれませんが、外れた本人の幸福度は逆かもしれません。
レールを走るということは競争を続けることを意味します。仮に第一志望に入っても社会に出てからも競争は続きます。仮に社内一位や日本一になっても今度は世界での競争があり、さらには後から追ってくる次の世代との競争があるのではないでしょうか。
高校の先生方には本当に迷惑をかけましたし、僕を切り捨てずにいてくれたことを感謝しています。