概要
等比数列×等差数列の形をした数列のシグマについては、すぐに計算できるようになろう。シグマワールドの中ボス。
シグマの中身の の部分は等差で増えていくのに対し、 の部分については等比で増えていくので、よく 「等比×等差のシグマ」 と呼ばれている。まずはさらっと「あ〜、等差×等比ね」と言えるようになろう。計算方法については以下の例で確認。
例
次の値を計算する。
シグマを取って書き下すと以下の通り。
これと、全体に を掛けた下の値を考える(指数を ずつ増やすイメージ)。
の場合には、引き算する項を下のように工夫しながら①から②を引いて、

と、 等比数列の和が登場して計算ができる。( だと等比数列の和の部分が となって、バグる)「等比数列」の辞書を復習したい方はこちらから。もう少し整理して、
と求められる。 のときには、この式に代入した値は となり、 なので一致し、この式は でも成り立つ。
補足
等比数列の部分の公比()をかけて引き算することで、うまく、計算できる等比数列の和を作ることがポイント。
の値の条件には要注意。