概要
の自然数 乗の導関数は以下の通り求めることができる。
基本的な式なので、 使っていくうちに体に染み込んでいくのが理想。
数学IIでは自然数乗( や )しか出てこないが、実は実数全体で成り立つ(数学III)。気になる方は、こちらの「 の 乗の導関数」の辞書を確認。
また、定数項の導関数は であることも押さえておこう。
証明
とおいて、導関数の定義から示す。(導関数?何それ美味しいの?という方は、こちらの「導関数」の辞書を確認)
途中で の展開に二項定理を用いた。(詳しくはこちらの「二項定理」の辞書を確認)
については、極限の定義より、 は限りなく に近づくが にはならないので、 で割ることができる。
例
例えば、 の導関数は、
と計算できる。定数項の導関数は 。
補足
厳密には数学IIIの範囲になってしまうが、数学IIの範囲でも、下の事実を知っておくと便利なことがある。
つまり、 を実数として、 を と変えてもこの導関数の形が成り立つよというもの。より一般的な説明は、こちらの「 次式の 乗の導関数」の辞書を確認!