ソ連の影響下にあった東欧諸国の動向についてです。
80年代から独立が進みます。
一方独立を保っていたユーゴスラビア連邦では解体が進みます。
1980年代〜

ソ連の支配下にあった東欧の独立が進むのは、冷戦において緊張緩和が目指された、ゴルバチョフの時代のことです。
彼は新ベオグラード宣言により東欧諸国への内戦不干渉を宣言しました。
ポーランドでは、80年からワレサを指導者とする「連帯」が組織され、改革が進められます。
ハンガリーやチェコスロヴァキアも共和党による一党独裁体制が倒壊しました。
ルーマニアでは、チャウシェスクの独裁が続いていましたが、これも崩壊します。

ユーゴスラビア連邦はソ連からの独立を保っていましたが、指導者であったティトーの死などにより民族間に亀裂が入り、解体が進みます。
91年にクロアチア・スロヴェニアが分離を宣言すると、セルビア・ボスニアとの間に内戦が発生しますが勝利し、95年に独立を達成します。
97年にはセルビアのコソヴォ地区でも内戦が発生、NATO軍が派遣されるなどします。

ユーゴスラビアは複数の民族がいた他、その立地から多くの文化圏に含まれています。
そんなユーゴスラビアの多様性は、「7つの国境、6つの共和国、5つの民族、4つの言語、3つの宗教、2つの文字を持つ、1つの国家」と表現されます。
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