河川が形成した谷が沈水してできた、ラッパ状の河口。
三角江とも呼ばれる。
最終氷期には海面が現在より100メートル以上低く、河川の浸食も盛んで、浸食谷を形成した。
その後、氷期が終了し海面が上昇すると、河口が沈水しエスチュアリーが形成された。
ただし、河川の運ぶ土砂の量が多いと河口が土砂で埋まってしまい、エスチュアリーが埋め立てられてしまう。
そのためエスチュアリーは、流域面積が比較的狭く、流れが緩やかな安定陸塊を流れる河川に多い。
水深が比較的深く、船舶の航行に適するほか、後背地に広い平野が広がるため、良港として発展し、工業都市や大規模な港湾ができることが多い。
エスチュアリーを持つ有名な河川として、カナダのセントローレンス川、フランスのガロンヌ川、セーヌ川、イギリスのテムズ川がある。
(google map)
B5くらいの紙を用意してみて下さい。そして、タテに二つ折りにしてみましょう。それをちょっと傾けます。
これが河川の作った谷のイメージです。

そして、大きいタライやお風呂なんかに水を溜めて、斜めにしたまま沈めてみましょう。
水面がV字になりますよね!

エスチュアリーのラッパ状の河口はこのようにしてできたのです。
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