文学史コレを押さえろ!「記紀万葉」篇
文学史コレを押さえろ!「記紀万葉」篇
ここでは、記紀万葉に関して、受験で最低限知っておかないといけない知識をまとめるので、もし受験で必要な人はぜひ活用を!
「記紀万葉」とは、古事記・日本書紀・万葉集の時代のことを指す。
”上代”と言われることもあるよ。
文学史で覚える1番昔の時代だね。
ビジュアル理解
まずはビジュアルでの全体像は以下の通り。
では、それぞれ確認していこう。
文学史で速攻のポイント
文学史で押さえておくべきポイントは下の3つ。
- ジャンルは何か
- 時代や成立順はどうなっているか
- 作者は誰なのか
記紀万葉について、それぞれのポイントを確認していこう。
ジャンルについて
記紀万葉のジャンルは以下の通り。
①『古事記』『日本書紀』『風土記』
→文学書・歴史書・地理書
②『懐風藻』『万葉集』
→詩歌
時代・成立順について
それぞれのジャンル①〜②に対して、時代や成立順に例を挙げると以下の通り。(上のビジュアルでも確認しよう!)
ここに書いてある順番が全て覚えられたら完璧だけど、みんなは上のビジュアル理解の画像を暗記しよう!
ビジュアルで理解していると同時代成立などが頭の中で整理されるよ。
①『古事記』『日本書紀』『風土記』
- 『古事記』『日本書紀』をセットで考え、 『古事記』が先、『日本書紀』が後。
(712年『古事記』、720年『日本書紀』)
- 『風土記』は713年に勅が出るも、成立はそれ以降と考えられている。
②『懐風藻』『万葉集』
-
『懐風藻』は現存最古の漢詩集、『万葉集』は現存最古の和歌集
-
『万葉集』は膨大な量の和歌を含み、その時代も様々。
-
成立時期は不明とも言える。
-
ここでは、『懐風藻』『万葉集』の順で覚えよう。
撰者・作者について
上の具体的な和歌集に対して、覚えておくべき撰者・作者は以下の通り。
①『古事記』『日本書紀』『風土記』
→ 作者は不明
-
『古事記』の編者に、声に出せる本を作った稗田阿礼とそれを記録した太安万侶がいる。
-
『日本書紀』の編者は、舎人親王をはじめとする複数人グループと考えられている。
-
『風土記』は各国ごとに作成されたため、詳細は不明。
②『懐風藻』『万葉集』
-
『懐風藻』の編者は、淡海三船(おうみのみふね)と考えられている。
-
『万葉集』は最終的編纂に、大伴家持(おおとものやかもち)が関与したと推測されているが、他にも編者がいたとされる。
詳細リンク
それぞれの和歌集の詳細は、以下のリンク先で確認しよう。