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日本文学史マスターへの道③『風土記』


日本文学史マスターへの道

『風土記』

現存する『風土記』は県ごとにサイトがあることも!

見つけた人はぜひ教えて!

《確認ポイント》

✔︎現存するものは5つの国のみ

✔︎完本は出雲国のみ

《書名》

『風土記』と言う書名は、地方誌という意味である。

平安初期に使われ始めたらしい。

《成立過程》

和銅6年に元明天皇の詔によって、諸国の国庁から撰上された。

ただし、国ごとに完成時期は異なる。

『古事記』の文学的性格と『日本書紀』の歴史書的性格の板挟みにより、

各国の編者は苦難を強いられたとも考えられている。

現存するのは、常陸・播磨・出雲・豊後・肥前の5つの国だけであり、

完本は『出雲国風土記』だけである。

風土記.jpg (日本古典籍データセットより使用)

詔の内容には、

  • ①郡郷の名前には縁起の良い2文字を選ぶこと、
  • ②郡内の産物を示すこと、
  • ③土地の肥沃状態を記すこと、
  • ④山川原野の名前を記すこと、
  • ⑤旧文伝承を記すこと    が挙げられており、

『古事記』や『日本書紀』にはない、皇室と関係のない地方独自の神話や伝説、歌謡、地理、生活を知ることができる

また、地方の信仰や風習も知ることができる。

逸文風土記

『釈日本紀』(鎌倉時代の『日本書紀』注釈書)に、丹後や伊勢をはじめとする30余の国の逸文が収められており、

これらを逸文風土記ということがある。

表記

基本的に漢文体で書かれる。

《史的意義》

前述したように、皇室と関係のない地方独自の神話や伝説、歌謡、地理、生活を知ることができる

また、地方の信仰や風習も知ることができるという点が、

『風土記』が持つ最大の評価すべきポイント!

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