塩基配列以外の要素により遺伝子の発現が制御される現象
について取り扱う研究分野のこと。
実は、遺伝子の発現は、全てDNAの塩基配列上の遺伝子によって決められているわけではないのです。
よくよく考えてみれば、体の全細胞が持つ遺伝情報は同じです。すなわち、全細胞同じ塩基配列です。
なのに、目の細胞、皮膚の細胞、神経細胞、、
細胞によって、形や役割は様々よね。
それは、遺伝子の発現する場所、すなわち、DNAが転写翻訳される場所が、細胞によって異なるからなのです。
では、どのようにして一部分が発現されるかというと、
①ヒストンの修飾
②DNAのメチル化
など、クロマチン(←詳しくは核のページ)に対する修飾やその調節が原因となっています。

遺伝子が発現されるかどうかは、
遺伝子が書かれているDNAがどれだけきつく折り畳まれているか
によって決まるということです。
クロマチンの修飾は、細胞分裂しても受け継がれることがわかっています。
例)三毛猫の場合

三毛猫の細胞の毛の色の遺伝子は、黒色の遺伝子と茶色の遺伝子が対立しています。
発生初期のころに、各細胞で、黒か茶色かどちらかの遺伝子のみクロマチンが緩んで、発現されるようになります。
その性質は、体細胞分裂後も受け継がれます。
だから、三毛猫は、黒の毛が生える細胞が固まっている部分と、茶色の毛が生える細胞が固まっている部分があるのです。
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