アケメネス朝最盛期の王。
帝国を拡大するとともに政治面、財政面、交通面で制度を整え、帝国を安定に導いた。
まとめ→オリエント、オリエントと地中海世界
前522年〜前486年

キュロス2世、カンビュセス2世に続いてアケメネス朝の王になったダレイオス1世は、帝国の最盛期を作ります。
帝国を拡大すると州にわけ、各州にサトラップ(知事)を置き統治させました。
サトラップは軍事と民政の双方に権限を持ちましたが、それを 「王の目」「王の耳」 と呼ばれる監察官に監視させました。
徴税制度も確立し、アラム人やフェニキア人交易を保護することにより利益を得ました。
陸上ではサルデスから首都スサにかけて、バビロンやニネヴェなどの要地と結ぶ「王の道」を整備したほか、駅伝制を整備、王都ペルセポリスを新たに建設するなど交通網を整えました。
服属を受け入れないギリシア人に対して起こした ペルシア戦争で敗れ、子のクセルクセス1世もこれに敗れると帝国の勢いは失われます。

(2枚目) Mahdi Kalhor, CC BY 3.0 https://creativecommons.org/licenses/by/3.0, via Wikimedia Commons
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