文学史コレを押さえろ!「日記」篇
文学史コレを押さえろ!「日記」篇
ここでは、日記の文学史に関して、受験で最低限知っておかないといけない知識をまとめるので、もし受験で必要な人はぜひ活用を!
「日記」とは、自身の行動や折々の感想・反省を述べたもののことだよ。
ビジュアル理解
まずはビジュアルでの全体像は以下の通り。
では、それぞれ確認していこう。
文学史で速攻のポイント
文学史で押さえておくべきポイントは下の3つ。
- ジャンルは何か
- 時代や成立順はどうなっているか
- 作者は誰なのか
日記について、それぞれのポイントを確認していこう。
ジャンルについて
日記のジャンルは以下の通り。
①女性仮託日記(文学史用語ではない)
→女性のフリをして書いた日記のこと。
②女流日記
→女性(女房)が書いた日記のこと。
③漢文日記
→漢文で書かれた日記で、主に男性が書いた公的なもの。
時代・成立順について
それぞれのジャンル①〜③に対して、時代や成立順に例を挙げると以下の通り。(上のビジュアルでも確認しよう!)
ここに書いてある順番が全て覚えられたら完璧だけど、みんなは上のビジュアル理解の画像を暗記しよう!
ビジュアルで理解していると同時代成立などが頭の中で整理されるよ。
①女性仮託日記(文学史用語ではない)
→『土左日記』
②女流日記
→『蜻蛉日記』・『和泉式部日記』・『紫式部日記』・『更級日記』・『成尋阿闍梨母集』・『讃岐典侍日記』・『建礼門院右京大夫集』・『うたたね』・『とはずがたり』・『十六夜日記』・『中務内侍日記』
③漢文日記
→『御堂関白記』・『明月記』
作者について
上の具体的な日記作品に対して、覚えておくべき作者は以下の通り。
①女性仮託日記(文学史用語ではない)
- 『土左日記』:〔作者〕紀貫之
【補足】 現存最古の仮名日記で、なんといっても女性のフリをするという特徴がある。
②女流日記
- 『蜻蛉日記』:〔作者〕藤原道綱母
【補足】 女流日記の現存最古のもの。
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『和泉式部日記』:〔作者〕和泉式部
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『紫式部日記』:〔作者〕紫式部
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『更級日記』:〔作者〕菅原孝標女
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『うたたね』・『十六夜日記』:〔作者〕阿仏尼(あぶつに)
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『とはずがたり』:〔作者〕後深草院二条
③漢文日記
- 『御堂関白記』:〔作者〕藤原道長
- 『明月記』:〔作者〕藤原定家
詳細リンク
それぞれの日記作品の詳細は、以下のリンク先で確認しよう。