輸入石油のうち、中東からの輸入が占める割合のことを中東依存度という。
日本は、原油の約9割を中東から輸入し、中東依存度が極めて高い。
1960年代までは中東依存度は約9割で、非常に中東依存度が高かった。
70年代以降、二度の石油危機を経て、中東依存の危険性が認識され、輸入先の分散を進めた。中国やインドネシアなど近隣諸国からの輸入量を増やし、中東依存度は1987年に67.9%まで下がった。
しかし、その後はアジア諸国の急速な経済成長により、新たな調達先であった中国やインドネシアなどの石油需要が急増。輸出余力を失い、近隣諸国からの石油調達が難しくなってしまった。
やむを得ず中東からの輸入に頼るしかなくなり、中東依存度は年々上昇。2022年には95%に達し、石油危機前よりも中東依存度が上がっている。
韓国は日本と状況が似ており、日本程ではないが中東依存度が高い。
米国は原油の自給率が9割を超え、輸入への依存自体が低い。
欧州はロシアからの調達が多く、中東依存度が低い。
(データブック・オブ・ザ・ワールド)
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