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IEA


簡単なまとめ

国際エネルギー機関(International Energy Agency)の略。

国連機関ではなく、西側の先進国のみによって構成される国際機関で、OECD加盟国であることが条件。

役割・目的

当初は、

  • エネルギーの備蓄
  • 緊急時の備蓄放出、資源融通

を通したエネルギー供給の安定を目的としていました。

現在でもこの目的は果たされていますが、現在では石油の総需要に占める発展途上国の割合が高くなり、先進国の市場支配力が設立当初に比べ格段に下がったことから、現在ではこれに加え、環境保護や再生エネルギーの開発・普及にも力を入れています。

設立の経緯

設立のきっかけになったのは第一次石油危機です。

第一次石油危機では、中東諸国がOPECやOAPECを結成、西側諸国への石油供給を制限したことで世界的に経済が混乱しました。

その教訓から、西側諸国によって結成されたのがIEAです。

西側諸国は、突発的な石油の供給不安に対応すべく、石油を備蓄したり、IEA加盟国の間で石油を融通しあって支えたりすることを計画していたのでした。

影響

IEAの発足により、先進国は以前ほどはOPECに振り回されることがなくなったのは事実です。

とはいえ、実際に資源を握っているのはOPEC側で、先進国はアメリカ以外そんなに資源はありませんから、やはりIEAの影響力は限られているといえます。

補足~IEAの拡大

2024年、IEAはインドとの加盟交渉の開始を決定しました。

これはIEAがOECDの下部組織としてOECD加盟国しか加盟が許されなかった体制からの大転換であり、世界のエネルギー事情は大きな転機を迎えることになります。

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