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OAPEC


OAPEC

OPECにAがつきました。このAはアラブ(Arab)のA、即ちOAPECとはアラブ石油輸出国機構のことです。つまり、アラブの産油国の国々が加盟しています。

加盟国

  • サウジアラビア
  • シリア
  • イラク
  • バーレーン
  • クウェート
  • カタール
  • アラブ首長国連邦
  • エジプト
  • リビア
  • アルジェリア

10か国です。

OAPEC_Members.png (濃い緑が加盟国、黄緑が加盟候補国)

歴史

1968年サウジアラビア、クウェート、リビアの三カ国で結成されたのが最初です。

1973年の第四次中東戦争発生時には西側諸国への石油禁輸を行い、第一次石油危機を引き起こしました。

その後加盟国を増やし、現在の10か国になっています。

結成目的

OAPECはOPECに比べ政治色が強くアラブの発言力を高めるために結成されました

アラブ人には、石油以外で世界に強い影響力を与える武器はありません。つまり、アラブ諸国にしてみれば石油は先進国に対する唯一ともいうべき外交カードだったわけです。

だったらこれを利用しない手はない。石油を外交の武器にして、これを使って世界の国々にアラブの言い分を聞いてもらおう、と考えたわけです。

こうして生まれたのがOAPECです。このような背景から、OAPECは石油生産・輸出量の管理というよりもアラブ諸国の団結や政治的な性格が強いと言え、石油生産量・輸出量の少ないエジプトが加盟しているのもこれが理由です。

第一次石油危機とOAPEC

OAPECが世界に最も大きい影響を与えた事件として最も有名なのが第一次石油危機です。

第一次石油危機のきっかけとなった第四次中東戦争は、イスラエルが領土の拡大をねらってアラブ諸国に対して仕掛けた戦争でした。

米英がイスラエルを支援したため、OAPECとしては対抗措置として石油禁輸を実施しました。これが第一次石油危機を引き起こしたのです。

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