電場というのは目に見えないので、なかなかイメージがつかみづらく、電磁気が嫌になる原因の一つである。そこで、ある空間の電場の様子を見てわかるようにしたものが電気力線である。
いろんなルールや性質があるので、それらを理解した上で、自力で電気力線がゴリゴリ書けるようになろう。
電気力線というのは矢印であり、どの角度で引くのか、どれくらい書くのか が大事になる。それぞれにルールが決まっているので、きちんと把握しよう。そうすれば自然と電気力線の模様は決まる。
これで矢印の大まかな引き方が定まる。これらのルールにより、次の大事な性質が成り立つことがわかる。

実は電気量から、その周りに発生する電気力線の数を具体的に求めることができて、それがガウスの法則である。面白い性質なので、まとめて押さえておこう。コンデンサーの理解に欠かせないものになる。
最後に、電気力線が等電位面と直交する理由について。空間上の等電位面に沿って電荷を移動させたとき、電位は常に等しいので、静電気力による位置エネルギーは一定である。 よって、電場から受ける静電気力はこの電荷に仕事をしないので、電場の向きは、移動方向である等電位面に対して常に垂直となる。

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