
※「活用語」とは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと。
意味が大量にあるが、頭文字をとって 「スイカ止めて!」 という、シチュエーションが想像できないゴロで覚えるのが鉄板。
現代語でも「べし」を使うが、それとは違う意味で使われることも多いので、しっかりと例文で意味を確認すべし。
例文:風吹きぬべし。(土佐日記)
訳文:きっと風が吹いてくるだろう。
※「ぬ」は、完了の助動詞「ぬ」の強意の意味。
例文:この一矢に定むべしと思へ。(徒然草)
訳文:この一本の矢で決めようと思え。
例文:羽なければ、空をも飛ぶべからず。(方丈記)
訳文:羽がないので、空を飛ぶこともできない。
例文:人、死を憎まば、生を愛すべし。(徒然草)
訳文:人は死を憎むなら、生を愛さなければならない。
例文:「頼朝が首をはねて、わが墓の前にかくべし。」(平家物語)
訳文:「頼朝の首をはねて、私の墓の前に掛けよ。」
例文:家の作りやうは、夏をむねとすべし。(徒然草)
訳文:家の作り方は、夏を中心に考えるのが良い。
助動詞「む」の強調だと考えておこう。なので、識別も一部共通している。
まずは、主語が何人称なのか、に着目するといい。
というのが目安になる。
可能の場合は、打消や反語の表現を伴って用いられることが多い。
命令の場合は、会話文中で特定の相手に対して用いられることが多い。
「べし」を打ち消した助動詞「まじ」も合わせて押さえておこう。
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