
※「活用語」とは、動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと。
※各活用形の「む」が 「ん」 になることもある。
意味が多すぎて、むずっ、てなることが多い。
例文:小納言よ、香炉峰の雪はいかならむ。(枕草子)
訳文:小納言よ、香炉峰の雪はどうであろう。
例文:足の向きたらむ方へ往なむず。(竹取物語)
訳文:足の向いたような方へ行こう。
例文:「花を見てこそ帰りたまはめ。」(宇津保物語)
訳文:「桜を見てから帰りなさるのが良い。」
例文:これに物ぬぎてとらせざらむ者は、(大和物語)
訳文:これに服を脱いで与えないような者は、
例文:つらきをも思ひ知りけりと見えむは、(源氏物語)
訳文:薄情であることがわかったと思えれば、
まず一つのコツとして、主語が何人称なのか、に着目するといい。
というのが目安になる。
上の例のように会話文中に出てくる場合は、相手に対する言葉なので、適当・勧誘となる。
仮定や婉曲になるのは、連体形で使われる場合のみで、
というのが目安になる。(ただし、名詞が省略されている場合などもあるので注意)
上の例は全てこの識別のコツでいけるので、理解してみよう。
「む」の打消表現として「じ」という助動詞もあるので、合わせて確認しよう。「じ」の辞書はこちらから。
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