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階層構造


階層構造とは

森林では、様々な高さに植物が生育し、層のような構造が見られる。これを、階層構造という。

スクリーンショット 40.png

熱帯や温帯など暖かい地域の森林は発達しており、このような階層構造が見られるが、亜寒帯など寒い地域では2層ほどにしかならない場合もある。

階層構造の上部を「林冠(りんかん)」、地面に近い部分を「林床(りんしょう)」という。

各層の名称

階層構造は、高い層から順に、

①高木層

②亜高木層

③低木層

④草本層

⑤地表層

の5段階にわけられる。

照葉樹林の場合は、下図のような植物が生育する。
それぞれの段階の代表的な植物種もあわせて覚えておこう!

スクリーンショット 41.png

階層構造における光の強さ

森林の階層により、日照、つまり日光の当たる強さが異なる。

高木層は、日光を遮られることがないため照度が大きく、たくさんの日光があたる。それに対して亜高木層以下の層は、高木層の植物に日光を遮られるため、照度が小さい。

スクリーンショット 42.png

この図(右の方)は、林冠の光を100としたときの森林の高さと相対照度の変化を示す曲線である。要は、どの高さで、直射日光と比較してどれくらいの光が当たっているか、を示した曲線だ。

照度は亜高木層までにかなり減少し、それ以下の層でも、低くなるほどさらに照度が減少している。

そして林床になると、照度は林冠のたった数%であることが読み取れる。

林床に生育する植物は、このような弱い光でも成長することができる植物なのである。

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