大西洋三角貿易
概要
イギリスなどが行っていた、アフリカとアメリカ・西インド諸島との貿易。
本国からアフリカに武器が、アフリカから黒人奴隷がアメリカ大陸などに送られ、そこでの奴隷を使ったプランテーションにより生産された砂糖・タバコ・綿花などが本国に送られた。
本国の消費生活を大きく変え、また製品を売り捌くことで莫大な資本蓄積がなされた。
流れ→アメリカ進出
まとめ→近世ヨーロッパ
時代
17〜18世紀
後世への影響
欧州
大西洋三角貿易によって巨万の富が欧州に蓄積され、その資金が投資資金となって産業革命を支えた。
コーヒーや砂糖が大衆に広まり、コーヒーハウスも出現するなど、民衆の生活も大きく変化した。
新大陸
黒人が大量に流入することにより、民族構成が変化したり、人種対立の原因となった。
現在でも、アメリカ合衆国の南部で黒人の割合が高いのは、大西洋三角貿易によって黒人奴隷が大量に輸入されたのが原因である。
アフリカ
人口が大量に流出したことにより、深刻な労働力不足に陥った。
労働力不足によって、その後の西アフリカの経済発展は大きく遅れた。
補足
もう少し後に始まる、アジア方面の三角貿易と区別するため、「奴隷貿易」とも呼ばれます。
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