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近世ヨーロッパまとめ


概要

近世ヨーロッパのまとめです。

「国」という意識が高まり、主権国家体制が完成しました。

まとめ図

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詳細

大航海時代により行動範囲が広がると、海外進出が進みます。

その覇権を握る国は、スペイン、オランダ、イギリスと移っていきました。

またカトリックの腐敗により宗教改革がおこるとキリスト教世界に重大な影響を及ぼし、三十年戦争に代表される新教と旧教の対立を引き起こしました。

フランス

16世紀後半、シャルル9世の時代に宗教改革を迎えます。

国内の宗教対立(ユグノー戦争)が起こりますが、アンリ4世のナントの勅令により終結、ルイ13世(宰相:リシュリュー)は三十年戦争に新教側で参戦します。

ルイ14世(宰相:マザラン、財務総監:コルベール)は三十年戦争の終結後、南ネーデルランド継承戦争、オランダ侵略戦争、ファルツ継承戦争、スペイン継承戦争の4つの戦争に参加します。

前半2つは有利に、後半2つは不利に終えました。

ルイ15世オーストリア継承戦争七年戦争に参加しますが、こちらも前半は有利に、後半は不利に終えました。

そしてファルツ継承戦争以後の4つの戦争の裏では、イギリスとの北米での戦いが並行して行われており、イギリスの勝利で幕を閉じました。

イギリス

テューダー朝時に国教会、絶対王政を確立させたイギリスは、ヨーロッパ本土での戦いに本格的に関わることはなく、市民革命が進みます。

ピューリタン革命、名誉革命より議会に主権が映り、ハノーヴァー朝では「君臨すれども統治せず」の原則が成立しました。

積極的ではなかった本土の戦いに対し、植民地の獲得に対しては積極的でした。

16世紀末にスペインの「無敵艦隊」をアルマダの海戦で下すと、オランダ、フランスを抑えて覇権を握るようになりました。

スペイン

カルロス1世(カール5世) の即位によりハプスブルク家の国家となったスペインは、大航海時代の成果などからフェリペ2世の下で最盛期をむかえます。

宗教改革を経て旧教を保とうとしたスペインはフランスなどの諸国と対立、三十年戦争が勃発します。

以降、覇権は弱まる一方で、フェリペ5世の即位に際してはスペイン継承戦争がおこりました。

オーストリア

ハプスブルク家の国として地位を確立していたオーストリアですが、マリア=テレジアの時代に起きた三十年戦争の影響でプロイセンに対抗するため外交革命を起こし、フランスと同盟関係となります。

しかし勝利することはできませんでした。

マリア=テレジア、ヨーゼフ2世は「上からの近代化」をすすめようとしたため啓蒙専制君主と呼ばれています。

プロイセン

ウェストファリア条約により神聖ローマ帝国が実質的になくなったことで、諸侯の力はますます強くなり、その中の一諸侯が立てた国がプロイセンです。

オーストリアとシュレジェン地方を巡って争い、オーストリア継承戦争、七年戦争で二度勝ち取っています。

プロイセンの王、フリードリヒ=ヴィルヘルム1世も啓蒙専制君主です。

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