アッバース朝、後ウマイヤ朝、ファーティマ朝の3国にカリフが鼎立した時代のお話です。
まとめ→イスラーム王朝
10世紀

アッバース朝が建国されると、ウマイヤ朝の一族はイベリア半島に逃れ、756年に コルドバを首都とする後ウマイヤ朝をたてます。
文化的に栄えた国であり、モスクなどの有名建築物も多く残されています。

また、急進的なシーア派の一派は969年、北アフリカにカイロを首都とするファーティマ朝をおこします。
このアッバース朝と同時代に存在した二つの王朝の君主は、アッバース朝のカリフの権威を否定し自らもカリフの称号を用いたため、イスラーム世界には3人のカリフが並び立つこととなりました。
後ウマイヤ朝はムラービト朝の成立と共にカリフを名乗らなくなり、ファーティマ朝もアイユーブ朝へと変わるとアッパース朝の権威を認めカリフを名乗らなくなることによって、カリフは再び一人となります。
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