【 note : https://note.com/yaguchihappy 】
ウニの発生について解説します。ウニの発生については、教科書の本文では扱われないことも多いので、まずはざっくりとした理解のみでOKです。
*動画では「原腸胚期に三胚葉が分化してくる」と説明していますが、胞胚期には、胞胚腔の中に、将来骨片になる、一次間充織と呼ばれる中胚葉性の細胞が離脱してきます(この段階を初期原腸胚とすることもあります)。資料によっては、"胞胚期に三胚葉に分化している"ように説明するものもあります(発生の過程は連続しているので、現実には、胞胚期の後期と、初期原腸胚期の間に、明確な境界を設定することは難しいです)。高校生は、今使っている教科書の説明に従ってください。
カエルの発生についての動画はこちら
https://youtu.be/j3Ndmn7AXzw
https://youtu.be/jI33Qw5cOGg
https://youtu.be/5FbXWwqkSBw
https://youtu.be/PrDn-rNZ5QQ
●16細胞期の小割球には、原腸を誘導する働きがある。小割球自身は骨片に分化する。
*受精卵は卵割を繰り返し、細胞数を増やしていく(細胞1つ1つのサイズは小さくなっていく)。やがて桑実胚(そうじつはい。まだ細胞1つ1つが見てわかるくらい大きい。胚の表面がごつごつしている。桑の実に似ている。中に卵割腔と言う空洞がある)となり、その後、胞胚(ほうはい。細胞数はかなり増え、細胞1つ1つも小さい。胚の表面はなめらかになっている。中に胞胚腔[ほうはいこう。卵割腔の名前が変わったもの。もともとは卵割腔と同じ空洞])になる。
●カエルでもウニと同様に卵割腔が生じる。卵割腔が胞胚腔になるのも同じである。ただし、カエルでは、ウニと違い、卵割腔と胞胚腔は動物極側にできる(非常に重要)。植物極には卵黄が多く、卵割しにくいからである。
●ウニでは、胞胚期に、細胞が酵素を分泌し、受精膜を溶かしてふ化する(なお、カエルがふ化するのは、胞胚期ではなく、尾芽胚期である)。
●植物極側の細胞が胞胚腔内にこぼれ落ちて、一次間充織(いちじかんじゅうしき)になる。一次間充織は骨片(こっぺん:CaCO3などを主成分とする微小片の総称。幼生の骨格の軸を形成していく)になる。その後、陥入が起きる(胞胚が受精膜からふ化すると間もなく、一部の上皮細胞は形を変え、隣り合う細胞との接着性を失い、上皮から離脱する。そしてそれらの細胞は胞胚腔の中に移入して、一次間充織[テストで書いてはいけないが、一次間充織は骨片形成間充織とも呼ばれる]となる。これは原腸陥入の前触れである)。
●ウニでは、植物極側から陥入(細胞層の一部が内方へ向かって落ち込むこと)が起こる。細胞が胚の外側から内側に移動している場所(陥入箇所)を原口と言う。原口は将来肛門になる。陥入により原腸(初期の腸のこと)ができる
●ウニなどの新口動物では、原腸が原口の反対側に達すると、その部分に新たな開口部が形成され、口となる(「新」しくできた開口部が「口」となる)。
●二次間充織(テストで書いてはいけないが、二次間充織は非骨片形成間充織とも呼ばれる)は、筋肉や色素細胞などになる。
●幼生になると、摂食するようになる。
●「プルテウス」はイーゼルの意。プルテウス幼生の動く向きに注意。たくさん腕が伸びているような方向(口が前になるような方向)に動く(腕を進行方向へ向けて泳ぐ)。
●プルテウス幼生は4腕、8腕となり、将来稚ウニとなるウニ原基(げんき)が作られ始める(あまり気にしなくてよいが、後に変態が進むと、ウニ原基が成体の口とその周囲の主要器官を形成する中心となる)。
●プルテウス幼生は脊索動物と同じように、左右相称である(棘皮動物と脊索動物は分子系統的にも近縁である)。ちなみに、ウニの成体は五放射相称である。
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