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• 【知らないと0点】東大世界史二段階思考(東大世界史2010年)
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今回は「知らないと0点!?、東大世界史差がつく思考法」と題して、東大世界史の第一問を解くために必要な思考方法について紹介していきます。
この思考法は、本当に知らないと0点になってしまうことがあるというくらい大切なものですが、実はちゃんと紹介しているものがありません。
今回は一見すると良さそうに見えるけど、実は0点の答案と、この動画で紹介する方法を使って解いた場合を比較しながら、東大世界史で差がつく思考法を紹介していきます。
この授業で東大の世界史ではどのように頭を使うか、ということがわかれば大きく点数を伸ばすことができます。
東大世界史で差がつく思考方法とは、二段階思考です。
知識をアウトプットした後に、さらに問題文に与えられた条件に合わせてそれを変換することです。
論述問題は「問題の要求に合わせて」書くことが鉄則です。
採点基準は「どの程度問題の要求に合っているか」ということになりますので、問題の要求から外れた「自分が知っていること」だけを書いた答案は0点となります。
でも、解き方を知らないと自分の知っていることだけを書いている人は実はものすごく多いです。
「問題の要求を正確に読み取って、知識をアウトプットした上でそれを変換をすること」、そして、出来る限り多くのポイントを詰め込むことが高得点を取るためには必要です。
〇解答のポイント
①イベリア半島にはフェニキア人のカルタゴが植民市を建設
②第2回ポエニ戦争でローマ人が勝利したことでローマの属州が置かれた
③道路や水道橋などを備えたローマ風都市が建設された
④ゲルマン民族の大移動の際には、西ゴート族の王国が建設
⑤一方、北アフリカからアラブ人のウマイヤ朝が進出
⑥イベリア半島はイスラーム文化圏に入った
⑦ウマイヤ朝の滅亡後、イベリア半島に逃れて存続した後ウマイヤ朝は、首都コルドバにメスキータを建設した
⑧ゲルマン系のフランク族の国王カール大帝は、イベリア半島のイスラーム教徒と戦った⑨その様子は騎士道文学に残された
⑩ラテン系のカスティリア王国を始めとしたキリスト教勢力は、ベルベル人のムラービト朝、ムワッヒド朝を相手にレコンキスタを進め、トレドを征服
⑪イブン=ルシュドのアリストテレス注釈書など、ギリシア語やアラビア語の文献をラテン語に翻訳する12世紀ルネサンスが展開された
⑫グラナダを首都とするナスル朝は、アルハンブラ宮殿に代表される高度な文化遺産を残したが、スペイン王国によって1492年に滅ぼされた